メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS 70D |
ソフトウェア | Digital Photo Professional |
レンズ | 180mm |
焦点距離 | 180mm |
露出制御モード | マニュアル |
シャッタースピード | 1/790sec. |
絞り値 | F2.8 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | スポット測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2000x2667 (3,501KB) |
撮影日時 | 2019-06-09 21:02:34 +0900 |
写真は岩国市吉香公園における、光の玉ボケを添えた、おばあちゃん、お孫さんの写真。
おばあちゃんがいっしょに外出してくれるというのは幸せなことだと思います。私も50年前、西大寺観音院の屋台祭りに風邪のためいけなかったことを不憫に思った祖母が、別の日に連れていってくれたことをよく覚えています。祖母としては、植木市が見たかったという想いもあったようですが(笑)
祖母は長生きし、103歳で昇天しました。
私は野球経験者じゃありませんが、野球話を少し。
球場の表示で160km/hを出したことで有名な、大船渡高校の佐々木朗希投手が、岩手県大会決勝で登板を回避した件が話題になっています。これは指導者の判断であり、その是非は議論になっていますが、いずれ、「英断だった!」と称えられるかもしれないし、「あのとき投げておけば」と悔いることがあるかもしれません。それは神のみぞ知ることです。いずれにせよ、男の人生、はじまったばかり。
さて、引き続き漫画話。
野球漫画で、剛速球をスピード表示するようになったのは、現実世界でスピードガン測定が一般化した1970年代後半からで、例えば水島伸司氏の「ドカベン」では、雲竜が150km/h、義経は140km/hなどと、主にスカウトやスコアラーが持参したスピードガンの表示を劇中に挿入することで表現に取り入れています。
科学的なトレーニング、合理的なフォームの研究により、高校1年生の主人公投手が球速144km/hを実現するのが服部かずみ作画、神保史郎原作の「いこうぜ!球人」。少年マガジンにて1980~1981年に連載。地肩に頼って力任せな投球をしていた主人公に、身体全体を使った投球を教え込むことで球速アップを実現し、最終的には甲子園大会出場を果たす、というわかりやすい漫画。
作画やストーリーは特筆するほどのことはないのですが、スポーツ医学研究者の松井秀治氏の著書からデータを引用し、投球、打撃、走塁について合理的な技能向上をアドバイスする箇所がいくつかあり、いわゆるスポ根からの転換期にある漫画と言えます。
劇中で、「140km/hを投げたのは、この名門校においても過去数人」とコーチが唸るシーンがあります。つまり、1980年当時の高校生の140km/h超えは、それだけ貴重だったということです。
2019年7月現在、高校生の140km/hは、珍しくなくなっており、スポーツ紙やネットニュースで「140km/hの剛速球投手!」という見出しは違和感ありそうです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190727-00010016-hbnippon-base
ちなみに原作者神保史郎氏は、バレー漫画「サインはV!」の原作者でもあり、そのときはスポコン・魔球路線であったわけですが、これは「アタックナンバーワン」とは違う路線を示す意味もあったようです。神保氏は早逝されており、もっともっと作品を楽しみたかったものですが・・・
同じ時期、やはり少年マガジンに連載されていた野球漫画が「素晴らしきバンディッツ」。こちらは、架空の弱小プロ球団に入団した、有望投手の挫折と復活の物語。
こちらの主人公は、肩・肘に極度の負担がかかる変化球を多投して一度は投手生命を失いますが、焼酎と生肉を使った温寒湿布療法と、持ち前の回復力で復帰し、体幹を鍛えぬいたことで、球速162km/hという図抜けた超速球を投げるようになります。
劇中では「背景線のみ描かれボールがない=速すぎて打者から見えない」「キャッチャーが飛びのいて回避する」といった、効果的な描写がされています。こちらの物語は起伏に富んでいて面白く、ラストシーンは初優勝の期待がかかる中の一投で、勝敗は不明なままと、余韻と続編の期待を残して完結しています。(続編はなかった)
ただ、これらの漫画では剛速球は「打つことが不可能な魔球」とまでは扱われておらず、「いこうぜ!」「バンディッツ」ともに、そうした剛速球が打ちこまれるシーンも描写されています。1970年代までの魔球路線が飽きられ、現実的な描写が好まれるようになったこととも関係しているのでしょう。
この時代における、史実のプロ野球選手の球速記録は、松井秀治氏著書「野球の科学 投げ・打つ・守るを解き明かす」(1981年)において、故高橋一三投手の156.46km/hが紹介されています。高橋投手はアニメ版「巨人の星」で星飛雄馬のピッチングモーションのモデルとなったことでも有名ですが、2015年に逝去。
(wikipediaの高橋選手項目にも記事ありhttps://ja.wikipedia.org/wiki/高橋一三)
これはスピードガン以前の、指に計測装置を取り付けてのものだったようですが、これ以外に光電管等の計測装置を使った記録もあり、一説には江夏豊投手が「ベース上で162km/h」を記録し、これがアニメ版「新巨人の星」で紹介されてもいます。こうした記録について松井氏が言及していないところを見ると、人間工学上、無理があって信頼できる記録ではないと判断したのかも。
松井氏は著書において、中日のエース、小松辰雄選手を例にとり、「150km/h投手はお客を呼べる」とプロ野球の興行的な側面にも触れる一方、プロ、大学、少年野球といった年齢階層ごとのピッチャーの球速を紹介し、若者の無理ない成長を願うなど、根性論に支配されがちなスポーツ指導の在り方に一石を投じています。
漫画世界では、リアル描写の漫画としては、1986年の水島伸司氏「大甲子園」(ドカベンの続編)において、中西球道、壬生狂四郎といった登場人物が甲子園大会にて160km/h超を記録しましたが、現実世界の高校投手が150km/hを記録したのは、1985年、高知商高の中山裕章投手が最初と言われ、その後、トレーニング方法の進化などで徐々に上がっていくものの、160km/hに届く高校生投手は出ませんでした。
2012年、現在はメジャーリーガーとして活躍する、大谷翔平選手(当時花巻東高校)が地方大会準決勝で160km/hを記録し、漫画世界の描写をリアル世界で実現。
https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/p-bb-tp3-20120720-986333.html
そして2019年、くだんの佐々木朗希選手がやはり160km/hを投げ、おおいに話題になりました。
「野球はスピードコンテストではない」とよく言われるところで、特に大谷翔平投手も、160km/hを記録した翌日の地方大会決勝戦では打ち込まれ、甲子園出場を逃しています。また、測定される球速と、打者が体感するものは全く違うとも多くの野球経験者が指摘しています。さらに、甲子園大会出場は、投手の負担も激しく、その是非も議論されているところなので、何ともいえないのですが、ピッチャーのスピードというものは、あまり野球に興味のない人であっても、夢を感じるものであって、これから先も話題の焦点になっていくのではないかと思います。
おはようございます。
佐々木投手の登板回避を決断された監督に拍手をおくります。
人それぞれ考え方があって良いのですがあれだけの逸材に何かあったら・・・。
暑い夏の日に日中のジュースを我慢して晩酌のビールに喉を鳴らしたい。
野球に興味があるわけでもない私でさえ佐々木投手の今後の活躍が楽しみです。
こんにちは。コメントありがとうございます(*^^*)
佐々木投手登板回避については、現役プロ投手、OBなどから、過酷な試合日程について再考を求める声もあがっています。
「スポーツ」「過密日程」で検索してみると、高校サッカーにも同じような批判の声が上がっているようですし、高校バスケもウインターカップでは6日で6試合ということもありうるようです。
バスケについては、バスケ経験者の息子に聞いてみると「過酷だ、快復がおいつかない」との意見でした。息子は、野球に置き換えると、地方予選で2回勝てば「御の字」くらいの普通のチームの、準スタメンというところなので、実際にそこまでの過密日程は経験していませんが。
定期試験、梅雨、夏休み、冬休みなどとの兼ね合いがあるのですが、体調管理もスポーツのうち、です。息子が少年野球をやっていた頃、見るからに体育会系のコーチが、鬼の形相で「昼寝用意!起きたらグラウンド5周!」などと、面白い号令をかけていました。真夏の午後のこと。ちょっとまどろむ程度の子から、ほんとにグーグー眠ってしまう子まで。愛情を感じて、安心しました。また、総監督が「全員、宿題やってきたか!」と語り掛けるなど、勉強もね、という姿勢も(多少は)垣間見えたり。
スポーツではないですが、アーティストの角松敏生氏が、バックダンサーに高校生を起用したとき、なんと定期試験前だったそうで、「出番までは楽屋で勉強してもらってます」とのこと。いろいろと面白いですが、学業との両立、試験対策などはスポーツ漫画でもひとつの見せ場(息抜き)で、バスケ漫画「スラムダンク」でも、主人公が美人マネージャーたちに勉強の特訓を受けるシーン、赤点をとって全国大会と補習授業がかぶってしまって、バスケ部皆で土下座するシーンなど、ほほえましいかぎりです。