メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS 70D |
ソフトウェア | Digital Photo Professional |
レンズ | EF-S24mm f/2.8 STM |
焦点距離 | 24mm |
露出制御モード | マニュアル |
シャッタースピード | 1/49sec. |
絞り値 | F2.8 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 400 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2000x3001 (2.97MB) |
撮影日時 | 2022-06-25 16:41:10 +0900 |
実家の稲作を手伝って、米をもらっているとは言え、週に、3,4回はパン食しています。そしてデニッシュパンは、ささやかな夢の朝食にして朝食の夢。ふはははははは。
オタクといえども、優れた文筆家はいるもので、ある無線オタク(しばしば話に登場する「無線おじさん」とは別人、大正生まれですでに故人)の書いた、デニッシュパンに関するエッセイに影響されて、今でもデニッシュパンを好みます。油脂分が多いので、常食はしませんが。
日本の気候風土に稲作があっているのは間違いなく、相対的に比重が下がっても、米が主食のひとつであることはかわりありませんが、なぜ日本人にここまでのパン食が根付いたのか、文献調査ではなく、直感的に思いつく範囲で要因を拾ってみました。
<戦前>
・舶来信仰、欧米信仰
饅頭の食文化がある日本人にはパン生地は受け入れられやすかったかもしれないが、逆に新規性のあるものを好む気質がある、もっといえば文明開化の一環とも。
・軍の糧食政策の影響
パンは長持ちするし火気を使わず食事できるので軍事携行食に適しており、従軍でパンになれた人々が家庭に戻ってもパン食を推奨した
<戦後>
・共働き家庭、長時間通勤者の朝食の手間を簡素化するため
トーストとインスタントコーヒーなら数分で用意できる、駅の売店でパンと牛乳を買い求めて電車を待つ間に流し込む風景が「日本の朝食事情」として海外に伝えられたこともある(そんな食生活で長時間労働している国と経済競争できるわけねーだろ、の図)
・流通上の利便性
単位重量あたりのカロリーがおにぎりを上回り、保存性も上回る。コンビニ食品としても、おにぎりよりパンが消費期限は長い。食パン6枚切は、大人ひとりの食事を三回まかなうカロリーがあるが、コンビニ価格はおにぎり一つと大差ない。
・菓子パン・調理パン文化
食事にもおやつにも適する柔軟性、多用途性がある、米を使った和菓子は、ポンポン菓子のような廉価なおやつ、団子、せんべい、あられなど日常に浸透しているが、あくまでおやつであり、食事を代替するイメージはない。一方、例えば昼食に「コロッケパンとジャムパン」を選ぶと、主食+主菜+デザート(甘いもの)まで楽しめる。
・パン給食
コッペパンやブドウパンがソウルフード化している。要素としてはおそらくこれが一番大きい。
・飲み物との相性の良さ
水分量の少ないパンはたいていの飲み物と相性がよく、飲み物との組み合わせも楽しめる。
・コーヒー嗜好の反映
パンを食べる、のではなくコーヒーを楽しむにあたってパンをあわせたい、という嗜好からパン食を選ぶ。(茶席を楽しむための懐石料理、のような考え)
この典型が喫茶店のモーニングセットでありましょう。(名古屋のソウルフードだが発祥は広島であるとの説も)
他にもいろいろあるでしょうが、思いつくところはこういうところ。私の実家では、朝食の調理手間を省くため、というよりは、長兄の偏食に対応するためにパンを導入したように覚えてます。トースターなんかなくて、母親はフライパンでパンを焼いてました。(バターが沁みて美味しい)
この食習慣から、私は、バターを塗ってから焼く派です。これは縦型ポップアウト式のトースターでは、内部に油脂が残って不衛生になるため、推奨できない方法ですが。
こうやってパン食を好んでいた長兄が、稲作に興じているので面白いものです。見る限り、現在は朝も米飯である様子。
こんにちは
私もご同様実家から米をもらい食しています。でも、朝は家内も時間がなく一人ロールパン2個が定数になっています。
朝食のパン食は、一説にはアニメで遅刻しそうな女子中高生が食パンをくわえて駅に走る姿が可愛かったからという評論家さんもおられました(^_-)-☆
こんにちは。
お米は宮城北部産のササニシキに限ります。
といってもヒトメボレに取って代わられたのでどうしようもありませんがやっぱり宮城産を選んでおります。
パンも時々は頂きますがやっぱりコメが食いたい。^^
お米=ご飯食、小麦=パン食というイメージが強いのですが、それはもう過去の話であって、
https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20220512a.html
既に米粉によるパンが流行しています。米粉めん、というのも出現したようですね。カニそっくりの
蒲鉾があるように、小麦パンそっくりの米パンとか大麦パンなども普通になってくると思います。
それから作付けに於いても、稲か麦か、という二者択一というのではなく、日本には昔から二毛作と
いうやり方があるんですね。これを知らない人が案外に多いように感じます。
「北海道だけじゃない! 全国で広がる国産小麦」
https://special.nikkeibp.co.jp/NBO/businessfarm/agribusiness/13/
「二毛作とは・・・」
https://question.realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/1054331350/
二毛作が廃れたのは日本経済が農業を重視しなくなってからの話です。工業の第2次産業やサービス
の第3次産業で日本が食っていけるという時代だったからです。
しかし時代は既に変わりました。世界的人口増による需要増の逼迫、気候の変動による天候不良等
で、もはや食料は奪い合いの時代になってきているという強い認識が必要です。
昔と違い、企業化した大規模機械化農業(さらにこれからはIT化が課題)では、二毛作などの連作は
どおってことはないのですが、問題は地力維持の為の肥料の獲得が問題なのです。食料と共に肥料も
戦略物質になっているからです。
ウクライナや北米のような地力豊かで、肥料なんてやらなくても栄養価の高い食物が獲れるというわけ
ではなく、日本はそう簡単にはいきません。
私が日本の湖沼や内海を干拓して大規模な農地とせよ、というのはこの肥料の問題があるんですね。
例えば八郎潟を干拓した大潟村では地力が肥えていて比較的簡単に有機栽培が可能なんです。さほど
の追肥は必要がないのです。湖沼というのは(海の浅瀬や溜池もそうですが)長年の間に山からの有機
物やミネラル分が堆積していてこの湖底は地力が非常に高いのです。これを利用しない手はないという
ことです。
この肥料とか地力、という問題が普通の人には抜け落ちているんです。
例えば花崗岩の風化した真砂土で何が育つかというとセイタカアワダチソウくらいしかできません。地力
がぜんぜんないからですね。家庭菜園をやっている人ならば誰でも知っていることですが。
「チェルノーゼム、黒土地帯」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%A0
肥沃な黒色の土壌(成帯土壌)は今回のウクライナでの映像で良く知ることができ、兵士は簡単にスコッ
プで塹壕を掘れるようです。雪解けとなると大地はぬかるんで戦車が走れなくなりますし。
チェルノゼムが形成された地域は限られていて、それで日本はかつて満州を狙ったわけです。
エネルギーとしての石油やガスなどは世界に偏って偏在していますが、豊かな農地も同様にそうであっ
たというわけですね。つまり地下のエネルギーも、大地の地力も、地球規模での長年の遺産だったという
わけです。
ただ水田稲作だけは畑作と違い、比較的土地の地力を問わないところがあります。それは膨大に使用す
る灌漑水に養分か含まれているからですね。それでも栄養価の高い米を収穫しようとすれば当然に地力
は大切です。
持続可能な世界というエスディージーズは、合言葉として言うは簡単ですが本当に実行するのは極めて
難しいですね。エネルギーにしても水力や太陽光や風力やバイオマスだけでやっていけるものではあり
ません。やはり石炭・石油・ガスや原子力という地下資源の力を借りなければやって行けないのが実情
です。それは農地も食糧生産でもちっとも変わりません。
麦と言えば小麦というイメージがありますが、もち麦とか大麦とか言われるものも日本では有望です。
https://www.otsuka.co.jp/oms/library/mochimugi.html
白米にはこの大麦がよく合います。
https://special.nikkeibp.co.jp/NBO/businessfarm/agribusiness/13/
既に紹介したものですが国産小麦も品種改良が著しいですね。
このサイトで、うどん用に最も向いているといわれているオーストラリア産「ASW」という話がでてきます。
「さぬきうどん」はまさにこれでして、ASWでも区別にブレンドしたやつです。
「ASWはオーストラリア産小麦生産量全体の約4%程度を占める程度の、西豪州で収穫される、日本向け
独自仕様の小麦銘柄です」・・・とあります。
なお小麦には・・・
「オーストラリア産小麦情報」
https://flour-net.com/column/australia_flour/post.html
(1) パン用として使われる、高たんぱく含有の硬質小麦(通称:強力(きょうりき)小麦)
(2) 強力小麦に準ずるたんぱく量を含む準強力小麦(日本では、主に中華麺用に使用されます。)
(3) 日本のうどんに向く中間質小麦(通称:中力(ちゅうりき)小麦)
(4) パスタに使用されるデュラム小麦….等
これらは覚えておいておくとよいですね。
オーストラリアは食料輸出国ですが、土地は痩せていて水も乏しく(ほとんどは砂漠)、生産性は低いと
のことです。それでも大規模農法によって小麦の一大生産地となっています。
「世界の小麦生産量と輸出量/日本の輸入量 - 農林水産省」ちと古いですが。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/monthly/201405/pdf/12_import_1405a.pdf
世界の4大穀物である小麦・トウモロコシ・大豆の生産と輸出国グラフです。日本は殆どが北米・南米・
豪州といった新大陸国家から輸入されています。これを見ただけでどこの国と国民レベルで仲良くすべ
きかがよく分かりますね。
「ロシア農業 ~穀物輸出と畜産物生産・輸出の拡大」・・・これを見るとプーチンのウクライナ獲得の
野心の真意が分かろうというもの。
https://www.alic.go.jp/joho-c/joho05_000662.html
「食料安全保障」・・・日本の農業政策のあやまり
https://cigs.canon/article/20220331_6678.html
https://cigs.canon/article/20220606_6813.html
https://cigs.canon/article/20220602_6800.html
https://cigs.canon/article/20220601_6783.html
https://cigs.canon/article/20220623_6859.html
よく言われることですが、話はそう簡単にいくものではありませんね。
農水省のカロリーベースでの自給率37パーセントというのは、これは金額ベースで言うべきだという
指摘が昔からありました。しかし真の自給率ということでは農水省の数字が正しいわけで、カロリー
のない野菜ばかりを国民が食うことはできないじゃないですか。豚や牛の肉や鶏卵などは輸入された
トウモロコシや大豆や大麦などのカロリーが肉に化けただけですからね。
そういうものは例えば、ブラジルのトウモロコシの生産はロシアやベラルーシの輸入肥料がベースに
なっているのもそうです。エネルギーというものは姿を変えていくもので基本の絶対エネルギー数値と
いうものがあるとすれば理解は早いですね。
それを言えば地下の石炭石油やガスのエネルギーも地球の過去の太陽光エネルギーが形を変えて
蓄えられたものですね。人類は今それを切り崩して使っているわけです。
日本は稲作に有利に土地柄ですからとにかく稲を作って、それをご飯にして食ってもよいしパンにして
もいいわけです。さらに飼料用として豚に食わせてもいいのです。お酒も造れるし植物油もとれるわけ
でね。
日本が稲作に有利なのは気温や日照条件だけでなく水が豊富であるということからきます。その水は
山からくるのですが日本は火山性の山が多くミネラル分が豊富です。東北のお米が美味いのはこれに
よります。冬場の積雪という水資源もいうまでもありません。
ちなみに徳川幕府の台所を支えたのは東北の天領米です。江戸幕府が開かれて最初にやったのは
東北の米を全国に流通させる海路の開拓でした。そして東北の寒冷地でも栽培できる品種の開発。
江戸初期にやったのは幕府だけでなく各地の大名も新田開発や埋め立てなどで頑張ったわけですね。
香川でも江戸時代初期に多くの大型の溜池が造られました。そのインフラが江戸時代だけでなく明治
の殖産興業の源となっていました。戦前に世界列強の軍事大国となれたのは江戸期の稲作インフラの
お陰であるわけですね。
しかし戦後はそうではなく米国の庇護の下に食料もエネルギーも輸入でやってきたのです。それは
言い換えれば仮初(かりそめ)の繁栄であったというのが本当の姿です。現代日本人がやたらパン食に
愛着があるのは、戦後の仮初の繁栄の結果です。
日本はこれから良質の米を輸出するくらでなければならず、エネルギーも明治の石炭が自給エネルギー
であったように、これから海洋風力発電を本格化しないといけませんね。
中国があれだけ発展しえたのは食料やエネルギーの自給率が高いからです。これを見逃している人
が多いですね。ただ人件費が安かったとか、物まねが上手かったというのではありませんよ。
よくよく考えてみれば戦後の日本の発展や繁栄というものは、これこそバブリーであって江戸時代や
明治の人間から言わせれば噴飯ものではないですか。
日本の戦後の平和主義平和教育なんてのもそのひとつです。嘘っぱちであってそれを見抜く若い人は
日本に絶望しているのかもしれません。まずは自分の国の食い物くらい自分で作れよ、と言いたいです
ね。
これからは20世紀とは全く違う21世紀の時代に本格的に突入します。時代の大転換が始まりますね。
エネルギーは水素が基本になるんでしょう。CO2を出さないから水素なのではなくもっと積極的な理由
で水素が有利だからこそ、そうなるのではないですか。
そういうことでは農業も地力に頼らない持続可能な農業に転換していかなくてはならないのでしょう。
幸いに日本は日照と水資源が豊富です。
ゆめゆめ観光業で稼ぐなんてことを考えてはいけません。今度のコロナ禍でもまだ凝りていないようで、
仕事や学業で日本に来るのは大歓迎ですが遊びで日本にくるのは御免ですね。ましてやギャンブル
観光なんてのはイカサマもいいところです。いい加減に眼を覚ませよと言いたいです。
お米というのは不思議に自分の田圃や地元で獲れた米が美味しくて、なぜか愛郷精神というのが強い
ようです。(笑) しかし絶対的な美味さというのはあって、やはり東北や北陸といった日本海側で獲れた
お米が美味いですね。これは雪解け水に秘訣があるんでしょう。それと気温差も。
こちら香川では地下水系が豊富な地域とか標高の高い山間部の米が美味しいです。やはり水の性質
と気温差が有利に働くようです。それとミネラル成分も大事なようです。
私は今は秋田の会津の米を食しています。数年前に新潟から山形秋田福島に撮影しに行ったのはそう
いう美味い米を産する環境を見たかったからですね。
香川では溜池で太陽光発電パネルを浮かべている光景が出始めています。これは溜池の水温を下げる
効果があるかも知れずで興味深くみています。ミネラル成分は安山岩の廃土の客土という手もあるん
ではないかと考えています。
遠くウクライナで戦争が起きていますが、この戦争の本質というものを見抜かなくてはなりません。戦争
で輸出小麦が出荷できず場合によっては中東諸国や北アフリカで飢餓がでる恐れもあるといいます。
戦争は何時の時代も天候不順や飢饉飢餓と深く結びついているんですね。
戦争は政治の最終解決だとも言いますけど、気候環境とも深くリンクしています。プーチンの戦争だと
言われますが、それだけでなくロシアいう国が生き延びるために起きた戦争だとも言えますね。(かつて
のスターリンが起こしたウクライナへのホモドロールの再現)
とにかく日本や世界の食糧問題を考えるよいきっかけにもなりました。
幸いにも、パンがなければケーキを食べれば・・というコメントがなかったのは幸いでした。(^^ゞ けっこう
みなさん真剣に日本の食糧問題を考えておられるようで少し安心をしています。
皆様おはようございます(^^)vコメント(あるいは米ント)ありがとうございます。
>一耕人さん
ということは、「朝食の手間を簡素化するため」説に一票入りましたね(笑)我が家の場合も、パンを食べ始めた頃、まだ予約炊飯ができる電気釜は台所にありませんでした。炊飯は薪と松葉を燃料にする「イソライトかまど」。(イソライト社は耐火材量に強く、現在もイソライト工業として健在)
しかし、当時、そこまで朝が忙しかったかというとそうでもなく、家族の中で一番早く出ていく父親でも7時30分、後に部活朝練に出かけていった次兄でも7時くらいの出発でした。やはり長兄のわがままに合わせた結果のような・・・
で、「食パンを加えて駆ける少女」は、フリー素材提供サイト「いらすと屋」の定番イラストになっているうえ、ウイキペディアでも項目が立っているほどです。これがもとで食パンが普及した、というよりは、食パンが普及した状況においてこのシチュエーションが成立している、という理解です。
岡山に新幹線通勤していた時期に、駅に向かうバスの中で、手に受験参考書を抱えたまま、ぐったりと居眠りしている少女に遭遇したことがあります。彼女らは、果たして朝食を適切に摂取できているのだろうか。
ところで、一耕人さん説を支持する要因として、かの竹内まりやさんが手がけたヒット曲「毎日がスペシャル」に、「シナモンロールほおばったまま駅へ急ぐ」大人の女性が登場します。「彼女」は五秒違いで電車を逃して落ち込んでしまいますが、「シナモンロールをほおばり」「ローファーで駆ける」大人の女性の脳裏に、少女漫画のワンシーンが脳裏に焼き付いていたとしたら、おもしろいですね。
(実際にこれにジャストフィットする少女漫画のシーンはほぼ皆無とのこと)
>裏街道さん
ササニシキや初期のコシヒカリは、病弱貧弱ということで淘汰され、改良が進んでいます。我が家で長年親しんだ、「ヒノヒカリ」もまた改良種であり、「鋼鉄のコシヒカリ」という異名を持つほど、倒伏に強く食味も良好でした。しかし何が「鋼鉄」かというと、その茎の強度でありまして、一説にはコンバインなどのトラブル原因にもなっていたとか。
そのヒノヒカリもまた、気温上昇により粒の白濁化が起こりやすく、作付け時期を遅らせるよう指導されています。これは新米市場における敗北宣言であるため、農業者が面白く思うはずなく、ヒノヒカリもまた淘汰されつつあります。
>kusanagiさん
上記のヒノヒカリにも関係しますが、作付けを6月~10月とすれば、裏作としての麦類は無理なく行えますが、現状は作付けを前倒しする傾向にあるため、二毛作は過去のもの、のようです。
ただ、作付けを前倒しすること、また気温上昇が続いていることから、昔の伝統的な二期作ではない、「ひこばえから成長させる」変形二期作(あるいは1.5期作とでも)が提案されています。
https://www.jacom.or.jp/nousei/news/2020/09/200909-46348.php
この手法は最近、実家での会話でも話題にしましたが、結論としては「コゴメの収穫量が増える、にすぎない」ということで、さほどの魅力を感じない様子でした。しかし、皆さんお感じのように、現在は輸入も含めた食料供給が成立しているからコゴメも価値が低いのであって、食料不安に対する打開策としては、このひこばえ方式は有益だと感じています。
何より、田植えを二度する必要がないので、農作業の省力化と多収益が両立します。このための施肥や給水、また対応したコンバインなどの諸問題は残りますが、それらを含めてもコストが少なくて、有望に感じます。
ところで、日本の水田農業が地力の点で有利なのはそのとおりで、耕うん・しろかき・土用干しのサイクルで表土流出を防いでいるのもその維持に大きな役割を果たしていると思います。
しかし肥料を必要としないわけではなく、古くは下水(要するに人糞、牛馬鶏糞)をそのまま投下していたわけで、これはこれで水環境を悪化させてます。(当然)
農村の土地用語に「用悪水路」というのがありますが、一度水田に入った水は、こうした排泄物由来の肥料で汚染され、悪水となって出ていく、の図。しかし耕作用水としては肥沃なので、端末部にある水田はむしろ収穫量が上がったことでしょう。
最近まで我が家でも発酵鶏糞を使っていましたが、私が一人で1.5トン分を運んでいたのを無理があると思ったのか、兄が田植え機に装着するピンポイント型の溶解固形肥料に替えました。ただしこれもまた私が運ぶ(^^)v
しかし耕作地に人力で撒くことを想えば、ずいぶん楽になりました。
さてパンVSコメ、のお話。
もうひとつパン食普及の要素に、両者の食味低下、食味向上の交錯があったのではないか、と想像しています。
私の小学校時代の家庭科教師が言うには、「初期のパン給食はまずかった」「地元のパン屋が製作するパンは、材料が不安定で、できに差があった」「大手のパン製造会社が供給するようになってから、劇的に美味しくなり、かつ安定した」とのことで、パンが美味しくなっていった時代でもあるのでしょう。
一方で、戦後、凶作の年もあれば、水環境の悪化(家庭に供給される水道水の品質低下)等で、実際に消費者が口にするご飯としての食味が著しく低下した時期があった可能性があります。
あまりおいしくないご飯に時間をかけるよりは、手軽に扱えて美味しいパンを、という考えかもしれません。
家庭に浄水器が普及した現在としては、そこまでご飯がまずいということはなくなりました。
米飯も米粉ももっと活用されてしかるべきで、kusanagiさん言われる米粉パンも期待されるところですが、時間が経過した時点で食味が落ちるという点で、おにぎりとパンの差をそのまま引きずっている面もあるようです。
それにしても日本人は執念深いので、いろいろ期待できそうです。
食料紛争と戦争がおおいに関係しているのは仕方ないことですし、あまり期待すべきことでもないのですが、我々が普段口にすることも多い食品が、軍事食料由来、が多いのもまた事実。
(シリアルバー、加工肉、粉末スープ等)
このことから、「パン食普及と従軍経験者の関係」も考えましたが、実際には彼らにとってパン食はよい思い出ではなかったようで、この線は薄そうです。
我が家には海軍さんしか出さなかった(海軍のほうが食事がよいし、彼らは戦死して帰ってこなかったのですが、彼ら(私にとっては大叔父)をしのんで、実家では長く「土曜日はカレー」という習慣を続けました。単純に、余った野菜を全部ぶち込んでいた、という理由もありますが、海軍すなわち軍艦における「土曜日はカレー」というのも、曜日感覚保持に加え、食材(野菜切れなど)を投入する意味もあったとか。