メーカー名 | Panasonic |
機種名 | DMC-L1 |
ソフトウェア | Capture One 8 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 35mm |
露出制御モード | 絞り優先 |
シャッタースピード | 1/125sec. |
絞り値 | F4.5 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 中央重点測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2000x1500 (2.12MB) |
撮影日時 | 2006-01-02 01:44:57 +0900 |
予想通り、ウクライナの反撃、ロシア軍の敗退が眼に見えてきました。そしてロシアは脅しは入れても
核は使わない、いや使えないこともはっきりしてきました。30年前にソ連が崩壊し今度はロシアが崩壊
する。やがては中共もその同じ轍を歩むことになるのでしょう。
ロシアというのはモスクワ公国が原点でしてけっしてキエフではないのだそうです。キエフはもちろん
現在のウクライナでして、モスクワ(現ロシア)が歴史に出たのはタタール、つまりモンゴル軍がスラブ
地域を席巻してから以降のことになります。
モンゴルによってキエフは戦い敗れ壊滅しましたが、モスクワは無傷でモンゴルに下ることによって
新興勢力として力をつけてきたのです。ですから伝統的にモスクワ、ロシアは自分より強い大国の傘下
でしか生きられないという運命つけがあるのかもしれません。
近代になればロシアにとってそれが西ヨーロッパであり米国となっただけのことです。この「タタールの
くびき」というのがロシアの原点であり、それがずっと現在も続いているということなんでしょう。
今回の戦争で、ロシアモスクワとキーフは根本的に違うものだと判明しました。男らしく果敢に戦うウク
ライナと、邪悪でよこしまな悪の帝国、ロシア。分かりやすい構図です。
国土を蹂躙されたウクライナは今後決してロシアとは相容れないでしょう。ロシアを形成するスラブ民族
以外の国もそうです。ロシアから離反するわけですね。そういう意味ではプーチンは新しい時代を作った
ということになるかも知れません。一時的に現代のタタールである中国陣営に付いて生き延びるかも
しれませんが、中国共産党もやがて壊滅し分裂するとなるとそれは同じことです。
広大な国土をもつ大国が世界を席巻する時代はもう訪れないかもしれません。モンゴル帝国は馬の
軍事力で世界大陸を股にかけましたが現代ではそれが空軍宇宙軍そして海軍力なんですね。もう時代
が違うのだということにロシアは気が付くべきでした。
ソ連・ロシアや中共という独裁国家は考えてみますと、これはイデオロギー的には軍事力によって侵略
するやり方です。それで世界を統一するインターナショナル(のちに修正が加え地域大国を目指した)の
覇権主義があるのですが、欧米のやり方はグローバル主義という経済の方向で世界の覇権を握ると
いう方法です。
ここに大陸国家と海洋国家の違いが現れていて興味深いです。陸の軍事力と海の経済力ですかね。
この海の経済力に関しては、「コンテナ物語」という名著があります。中国が世界の工場になれたのも
コンテナ船などのコンテナ物流の発達によるものです。
プーチンはガスやオイルのパイプラインによってヨーロッパを経済的に握れると考えたようですが現実は
そうはなりませんでした。世界のエネルギーや食料や工業製品の物流の主流は海運であるからです。
パイプラインや鉄道は脇役です。
経済が発展すれば軍事力も大きくなれる。これは全くの事実です。中国は経済発展による巨大な利益で
もって軍事力を増大させています。
しかし軍事力はその技術の内容がモノを言います。今回のロシアウクライナ戦争においても欧米の兵器
の威力が確認できました。それが判明した時点で勝敗は見えてきます。
もっと言えば技術力の発展とは人材の登用が上手くいくかどうかにかかっています。優れた人材は自由
で民主主義的な世界でしか育ちません。そして技術というのは日進月歩であり常に変化向上していく
ものです。いくら物まねが上手くとも限界があります。
ウクライナとベラルーシの相違は興味深いです。その違いは海を持っているかどうかです。ウクライナ
には黒海という海があり、世界と繋がっています。ベラルーシは内陸国家ですね。水運があるのか
どうかで明暗を分けたようです。
話は変わりますが、こちら香川は貧乏県です。それは雨が降らないからで大きな河川もありません。
そういうのは沖縄もそうですね。水がないと農業も工業も大きく発展しません。しかし瀬戸内海に面して
いて海運の恩恵を受けることができました。そういうのは沖縄もそうです。こちらは貿易でした。
こんな感じで海というのは極めて重要です。そして内海のような穏やかな海が有利なんてすね。そういう
海がなければ大きな河川でも代わりをすることができます。だいたい文明の発祥はそういうところで起き
ました。
歴史を紐解くと、近代に入ってからはロシアというのは日本にとって常に難題な国でした。その国が弱体
化してくれるのは日本にとって大きな利益となります。極東地域がロシアから独立すれば親日国となる
でしょう。ロシアにも中国にも支配されたくないとなれば日米と組むしかないからです。
地球温暖化が進むなか、高緯度地域の開発が望まれますがロシアの中で最も発展する可能性があるの
がこの極東地域でしょう。
中国では東北地域となりますがそこはかつての満州国です。肥沃な大地があります。
プーチンが大きく勘違いをしているのは、ロシア語を話しスラブ系であればそれはロシアであるという下り
です。そういうのは中国語を話して中華系であれば、それは台湾やシンガポールですが、それは大陸
中国の版図であり、とにかくロシアや中国を人種の面から考えるというのは間違っているということです。
英語を話すのは英国や米国だけでなく全世界にいますが、それらはイギリスやアメリカの国家とは言え
ません。同盟国ではありますが。
要するに人々は住んでいる地域によって国を造るのであって人種がどうの国語がどうのというのは間違
いです。日本人でもアメリカに渡り、そこで長く住んでいればもはや日本人ではなくアメリカ人ですね。
ロシア極東地域に多く住んでいるロシア人はウクライナ系が多いといいます。ソ連やロシア政府によって
強制的に移住させられた人々です。そういう出自を持つ人々がこれからどういう国を造っていくのか、
興味のあるところです。もちろん彼らは既にロシア人でもウクライナ人でもなく極東人であるわけでして。
台湾人が大陸中国ではなく米日を向いているのは良く参考になります。台湾の人々はこちら香川にも
よく観光などに訪れますが、一目で台湾人と中国人の違いが分かります。話している言葉のニュアンス
も違いますね。台湾人は日本語的なイントネーションで中国語(台湾語)を話します。
韓国語なども日本語にそっくりです。極東に住むロシア人の会話を聞いたことはないのですが、おそらく
日本語的なロシア語になっているのではないですかね。(^^ゞ 違っていてもやがてそうなるはずです。
こういう見方は占星地政学に拠ります。経度によって各々の星座が振り分けられているのです。その
地域の国民の強さとか豊かさとか覇権を握れるかどうかも。西欧と北米の豊かさ強さは当分の間は
揺るぎそうにありません。