メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS-1D X |
ソフトウェア | Capture One 8 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 32mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/332sec. |
絞り値 | F7.0 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 200 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2048x1365 (1.32MB) |
撮影日時 | 2022-08-07 22:41:36 +0900 |
浦島太郎伝説というのは日本各地にあるわけですが、この瀬戸内にもあります。おそらく大陸との
交易の航路沿いにそういう伝説が芽生えたのではないですかね。竜宮城とか乙姫さんというのは
なんとなく異国の朝鮮半島とか大陸中国を彷彿とさせますから。
亀に乗ってではなくカメラを担いで旅に出る。それが外国であれば尚更であって非日常の旅となる
わけです。定年退職の年齢まで公私共に忙しく過ごされていた人がこれでやっと自分を取り戻せて
自由になれる。旅の日々そのものが祭りの連続であって、ハレとケのハレ日和であるんだからと
思いっきり羽を伸ばして浦島太郎をやれるわけですね。なんて贅沢な日々なんだろうかと思います。
カメラを持てばどんな日帰りの小さな旅でも人は個人的に自由な時間を過ごすことができます。
そういう魔法がカメラや写真にはありますね。太郎が乗った亀とは本当にカメラそのものだという
ことです。もちろん移動するには車や交通機関は使いますがそれは仕事ではありません。カメラ
を持つことで世界はがらりと変わる。公私から離れて自分だけの為の贅沢な祭りの旅となるわけ
です。
子供の頃、皆と同じように私も祭りが楽しくてしかたがなく、村祭りの夜店などに出かけました。
そして翌日、その祭りがあった場所に行ってみると、既に祭りの舞台や出店などは影の形もなく
がらんとした空間があるだけで、ああこれが非日常の祭りというものなのかと子ども心に感じた
ものでした。そして地面に落ちていた小さなゴミとなった祭りの痕跡を見つけて、昨日の祭りは夢
ではなく実際にあったことだと知ると、子ども心にも祭りの無常性を知ることになるわけですね。
祭りも旅も同じでしょう。たった数日の旅行や旅に出るだけで、その旅に順応してしまう私がいて、
このまま永遠に旅暮らしができれば好いのに、と思う私ですが現実にはそうは参りません。(笑)
必ず旅からは帰り、日々の日常の生活に戻らなければならないが我々の宿命です。
熊野詣、伊勢詣で、金比羅参り。はたまた四国霊場等々の旅は昔からあって、人々はケの日常
を離れて、たまにはハレの非日常の世界に行くことを良しとしました。死に装飾の四国霊場などの
本物の巡礼などは当時は命がけであったはずですがそれでも人々は密かに心躍らせて旅に出た
わけでしょう。
日々の生活からは異空間に行く。それが防人などや徴兵や傭兵に駆り出されることであっても、
どこかにそれは祭りとか旅と通じるところがありそうです。無事に生きて返ってこられればそれは
一生の体験の思い出になるようですから。大昔の奴隷として売られてそれで契約期間が過ぎて
村に帰ってくる。それもひとつの旅だったかも知れずで、とにかく旅というのは不思議なものです。
カメラを持てば我々は小さな旅に出かけることができる。知らない祭りでもカメラを持てば祭りに
参加できるような気がするしで。きっとカメラの中には元々異空間の何かが潜んでいて、そのカメラ
を使うことで、写真としてその異空間の何かを取り出すことができるのではないかということです。
星辰にカメラを向ければ宇宙空間に旅することができるかも知れずでカメラや写真の不思議さに
今更ながら想いを馳せることになります。小さな蝶の世界観を垣間見るのもそう。
私が写真に望むのはキレイな画像としての写真ではありません。そうではなくて撮影者が旅に
でた、祭りを見たという、わくわくした証しが写真として記録されていればよいのであって、きっと
それが私が求める写真だと思うわけです。
キレイすぎる写真、上手すぎる写真はどこか醒めていてわくわく感が伝わってきません。しかし
プロが撮る写真はキレイなんだけどわくわく感を伝えることが出来ています。何が違うのでしょうか。
雑誌に載る写真は同時に編集者や文章作家の添付や加工があるからですね。
つまりただ光景を写しとめるだけでは、その画像を羅列するだけでは写真の真意は伝わらない
というわけです。
唐突ですが、この掲示板が廃れてしまったのは何と言っても広告表示のまずさにあります。投後者
の投稿写真と広告がまぜこぜで何がなにやら分からないのでは、視聴者はげんなりとしてしまいますね。
それと同じように自分が撮った写真をだた展示するだげては撮影者の撮影時の高揚感が伝わって
きません。画像の羅列は写真とは言えないものになってしまうからです。
とにかく写真は見せ方も大事です。
ちなみに私のPCでは一切の広告がでません。それで皆さんのお写真もコメントもきれいに出て
見易いんですね。この掲示板のオリジナルデザインはとても優れていると思います。
印刷業に関わる者としては、最近のウェプデザインの酷さは常々感じているところで、そういうのは
何とかならないのかと思うのですが、要するに彼らにはそういうスキルがないのでしょうし余裕もない
と思われます。IT技術者は圧倒的に不足していてデザインにまで気が回らない状態だと思います。