メーカー名 | SONY |
機種名 | NEX-3 |
ソフトウェア | Capture One 8 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 35mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/320sec. |
絞り値 | F2.8 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 200 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2048x1363 (2.8MB) |
撮影日時 | 2010-01-03 22:46:51 +0900 |
言葉というのは、ひとつは模倣であり連想なんですけど、もうひとつは論理的で数学的なものですね。
やはり最後は言葉にして論理力を使って組み上げるとその思考の力が増します。なんだかんだと
いっても言葉の力は強力です。理系だと言葉は数学にもなるわけでして、数式化すると極めて強力に
なりゆるぎないものになるでしょう。
よく論理性の乏しい文章なりを見ることがありますが、そんなレベルではなく、もうめちゃくちゃといい
ますか、たぶん御本人もよく分からず言葉を使われているような最近文章に出会いました。感情や気持
ちの発露としては分かるんですが、とにかく論理性がない文章というのはやっぱり危ういところがあり
ます。マインドコントロールを受けやすい人というのはそんな方かもわかりませんね。
そこで感じたことはまず、ひとつひとつの言葉の意味をよく理解していないだろうということ。漠然と感覚
でとらえているのだと。そしてその不安定なワードを連想的な感性で結び付けているんですね。
それで論理的には破綻した文章となっています。思考力がカオス状態であって、それが発する言葉に
表れてきているんでして、それでは次のステップに行くことができません。堂々巡りのループに陥る可能
性があります。
しかし私が面白いと感じたのは、その文の著作者が文中でしきりに「同訓」という用語を書いているんで
すね。これは同訓異字とも言い、例をあげると・・
あと:後・后・痕・跡・址・墟・蹟・踪
うた:歌・唄・詩
なみ:(水面のなみ)波・浪・涛;(普通)並・平・凡・庸
のり:(貼り付ける材料)糊;(おきて、ものさし)規・則・法・度・律・憲・範
うつす:写す・映す・移す・遷す・撮す
うむ:生む・産む・膿む・倦む・熟む・績む
こわい:怖い・恐い・強い
ゆたか:豊か・富か・裕か・穣か
なんかです。著作者はこの同訓異字に強く関心があり、それを自分のイメージの源としているような気が
します。同訓異字は英語にも多々ありますが日本語や韓国語には極めて多く存在します。
これは論理的に言えば本来縦に走る性質のある論理性を、敢えて横断的に横に走らせたイメージが
あります。意識して破綻をもくろんでいるところがありそうです。これはよく考えてみればともすれば硬く
硬直化して行き詰る論理性を大きく打破する可能性を持った、一種の言葉の技術なんじゃないかって
感じました。
あるもののイメージの持つ微妙な雰囲気をより的確に表そうとすれば自然とそうなる、ということです。
言葉というのは論理だけで語られるものではなくて想像的なイメージでもって柔らかく膨らませることの
できるものだったというわけですね。