メーカー名 | RICOH IMAGING COMPANY, LTD. |
機種名 | PENTAX K-3 Mark III Monochrome |
ソフトウェア | Capture One 6 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 20mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/160sec. |
絞り値 | F4.0 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 200 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 3648x2432 (3.56MB) |
撮影日時 | 2023-04-03 02:56:27 +0900 |
今回は小型のカメラでもって、そのぶん長い距離を歩くことにしました。
このペンタのカメラはモノクロ機なのでレンズには凝っていません。シグマの広角ズーム、標準ズー
ム、オマケで超小型望遠ズームの3本でやってます。全て含めても2キロもないカメラなので手軽です。
このモノクローム専用機こそが、もしかすれば私の本来の姿のカメラのカタチであり、私の写真なのか
も知れません。撮影は全てJPEGのSサイズです。
RAWは現像ソフトが不満なので、一応は同時記録はしていますが、鑑賞もアップ写真も全てその
JPEGからです。画素数は800万画素くらいで、かつてのAPSカメラレベルですね。これがモニターでの
鑑賞にはちょうど良く、そのまま見て少し処理してアップしています。
実に手間要らずで簡単です。
レンズには凝っていない、というのは正確な言い方ではありません。実はカラーで良い色を出すペンタ
のレンズも多少あるのですが、モノクロでは思うような、つまり私が思い描く画質になりません。それで
カラーではイマイチだなっていう、シグマの有りふれたレンズこそが、私のモノクロ表現にピッタリだった
のです。
モノクロでも細密なグラデーションをモノにしようと思えば高級レンズでいいんでしょうが、私のモノクロ
表現はざっくばらんで、かつてのフイルムのトライXを目指していますので、ちょっと違ったわけです。
これには過去の経験があって、モノクロ写真を始めたころは、安物のF値の暗いレンズでやってました。
実はそれでちょうど良かったんですね。少し余裕が出来てF値の明るい、コーティングの優れたレンズに
したわけですが、モノクロ写真としては上手くイメージどうりにいきませんでした。
モノクロのイメージには合うレンズというものがあることをその時知ったわけです。
本来、モノクロ写真は秘めやかで控え目のものです。私にとってのモノクロは、アートなどとは関係のない
ものでして、昔はカラー写真が高くて出来なかったからモノクロでやっていただけのことです。今の私は
カラーは面倒くさいからモノクロでやっているだけ・・・という事にしてやってます。(笑)
カラーは欲望を刺激します。それでもっと良い画質のレンズやカメラが欲しくなるから、次々とエスカ
レートするんであって、本当にモノクロしか撮れないとなると、レンズは最小限になりますね。
それから、あえて黒白専用機を買おうか、という人はまずいません。なぜならば新しいカメラの購入
とは、自分の欲望を解放するためにするのであって、それはモノクロカメラとは本質的に相容れないの
ですし、むしろ相反するからです。
そういう意味で、モノクロ専用機は極めて精神的なものです。
ですから精神的にさえ確りしていれば、普通のカラー機をモノクロ機にすることは可能です。しかし
人間は精神的には弱いものですから、現実にはそうすることはなかなか出来ません。(笑)
このカメラのモノクロの画質(解像力)としては、フルサイズの数千万画素のカメラと同等の性能だろう
と推察します。ライカのフルフレーム6000万画素のモノクロ機となると話は別になります。
このペンタモノクロ機は、その光学ファインダーは素晴らしく、当然にカラーのファインダーです。
その素晴らしいファインダーを見てショットし、それで撮った画像をモニターで見ると、残念なことに
モノクロでしか写っていません。(笑)
が、その時点で私の欲望はシャットアウトされるんですね。じゃあ、これで行くしかないじゃないかと。