雑文
Exif情報
メーカー名 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
機種名 PENTAX K-3 Mark III Monochrome
ソフトウェア Capture One 6 Windows
レンズ
焦点距離 17mm
露出制御モード 絞り優先
シャッタースピード 1/640sec.
絞り値 F6.3
露出補正値 -0.7
測光モード 中央重点測光
ISO感度 200
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 3648x2432 (6.21MB)
撮影日時 2023-05-18 21:46:56 +0900

1   kusanagi   2023/11/5 20:55


https://photoxp.jp/pictures/225375
ペンタックスSPとは懐かしいです。私も随分と昔に、友人のSPを借りて撮影していました。友人は
SVだったかな。それも持っていました。長らく借りていたお礼に、コムラー24ミリ(M42)をあげましたけ
どね。
レンズって、特に電子接点のないマニュアルレンズは、一種の男の宝石類に相当するのかも知れない
と思う時があります。(笑)

オールドレンズを初めとするレンズ類は実用として使うレンズでもあるんですが、むしろコレクション的
要素が強いでしょう。
カメラ本体もそういう要素が強いです。これは精密機械ですね。機械式腕時計のコレクターは多いの
ですけど、それなんかは典型的なコレクションする趣味だと言えます。
それから電子機器なんかもそれはそれで魅せられるちところがあります。私もPC自作趣味をしていた
当時は、あの煌びやかな電子ボードにやられていたところがあったんだと思ってます。一種の宝石の
輝きがあるんです。CPUの半導体集積回路のチップは別名、石と言われていましたから。石ってつまり
宝石のことです。(笑)

私も古いオールドレンズは好きでコレクションは増える一方だったのですが、ところが、モノクロ専用機
を手に入れ、さらに普通のカラーカメラもモノクロで撮るようになってから、機材やレンズへの興味が
スコーンとなくなりました。とりわけレンズですね。これは自分でも驚きであって、今年の春まではレンズ
に邁進していたのに、黒白写真に行ってからは不思議なくらいに興味が失せましたね。
これは一体何なんでしょうね。結局、レンズってカラーの色が占める割合が大きいということでしょうか。
黒白にしちゃうと、もう何のレンズでも一緒って感じですからねぇ。(笑) 

ただまあ、機材への興味が失せたというのは、黒白写真とは関係がなくて、私か人生上において、そう
なるべき時期に来ていたというだけかも知れません。つまりは、だんだんと写真に興味がなくなりつつ
あるだけなのか、それとも違う方向に行きたかっただけの話かも知れないですから。
それにしても思うに、黒白写真は現像の一環として簡単にできるわけでして、それならばこれまでどうして
黒白写真にこだわることがなかったのか。という根本的な疑問です。20年間もデジタル写真をやってい
て、そういうことは一度もなかったわけでしてね。もちろん、偶にRAWデータを黒白にして遊ぶっていう事
はあったわけですけど、それは一時的なものだったわけです。

そこのところは多分、黒白専用機を手にしたことが切っ掛けになっているはずです。このカメラを持ち出し
た時には、絶対にカラーでは撮れませんから。それは、フイルム時代において黒白フイルムを一旦詰め
込むとカラーで撮れないというのと同じです。黒白専用機というのはいたって不器用なんです。
カラー写真と黒白写真の間には超えがたい垣根があるように思えます。
しかし一旦突破すれば、私に限らず、誰でも人は黒白写真でも満足が行くのではないかと思うところが
あります。
特に私の場合は、大昔に黒白フイルム写真ばかり撮っていたから、その垣根も比較的低かったと思えま
すね。しかし垣根は垣根で、やはり越えにくい障害物であったわけです。それがゆえに20年間もデジタル
写真をやっていてもその垣根を乗り越えることができなかったわけですから。

黒白カメラは、ほんの冗談のような経緯で購入したものです。まあ、ちょっと変なカメラが出たので興味
本位で手にしようか。という感じ。
そのカメラがこんなに自分の写真に対する考え方を変えてしまうとは想像だにしていなかったことです。
想定外という言葉がそのまま当てはまります。
これまでも例えばシグマのカメラとか、そういう変なカメラなんかに私は興味はあったんですね。それで
その程度の関心で黒白専用機を買ってしまったんです。黒白機を買うその直前でも、MFの高級レンズを
買いましたがその程度の関心の延長線上にあるものでした。

誰にでも白黒写真に行く可能性がある・・・というのは、やはり難しいかなって感じます。私の場合は写真
がカラー化する以前の経験があったればこその黒白回帰であるわけでしょう。
そういうはMFのレンズやカメラを使っていたことがある人だけが、現在もデジタルでMFレンズを本当に
使えるのかも知れないからです。若い人が興味本位で一時的にMFレンズを使うのとは訳が違うからで
す。MFレンズで露出はマニュアルで永続的に写真を撮るということは、きっとそういうことだと思うんです
ね。

そういう写真のスタイル。基本的なスタンスというのは極めて本質的なものだと感じます。まず最初にそれ
がありき、という感じで、ここをないがしろにすると全てが変になるという気がします。
結局のところ、私の黒白写真は、写真を始めた当時の自分の心意気というか心根というか、その原点に
立ち返りたかっただけなのではないかと思えてきます。

私が最初に使ったカメラは当然にMFカメラ、マニュアル露出のカメラでした。だから、黒白カメラを買う
直前に、私はオールドなどのMFレンズを物色していたんですね。その自然で且つ、さらなる延長線上に
あったのが、黒白写真であったというだけでしょうかね。
写真は回帰する。永劫回帰とでも言いますか、自分の眼の延長線にある写真というものも、人生と同じ
ように、回帰し繰り返すのではないでしょうか。

このように考えると納得がいくところがあります。私の場合、黒白写真はMFレンズの次に来るもので
あっただけのものである、ということ。これで少し気が楽になり、次にはカラーでMFレンズを使ってみよう
かなって思いました。
それにしても、黒白写真のインパクトは想像以上に大きくて、機材・レンズへの関心が吹っ飛ぶほどでした
から。黒白写真恐るべし、黒白写真とでも申しましょうか。(笑) 
本当に黒白写真は異世界の代物です。というのか、昔のフイルム黒白写真は自然であったけれど、現代
のデジタルな黒白写真は、世界が違うという写真なのではないかと感じます。異形とでも言いますか、
カラー写真が自然な時代に於いて、黒白を敢えて使うというのは、なんというか異物が出現する気配を
感じます。

※冒頭にリンクしたシッポ座さんのお写真。月の写真ではありますが電線り写真でもあるんですね。
彼の非凡さを感じる写真にもなっています。

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