メーカー名 | NIKON CORPORATION |
機種名 | D800 |
ソフトウェア | Capture One 6 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 16mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/100sec. |
絞り値 | F4.0 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 560 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2048x1367 (2.5MB) |
撮影日時 | 2015-12-10 01:25:06 +0900 |
⑳+⑥
新聞記事で、エヌビディアの論説がありました。このAI企業は台湾系アメリカ人のジェンスン・フアン
が共同設立し以来CEOを勤めています。記者会見や講演では黒い革のジャンパーを着ることが多く、
これの写真を見たことは多いでしょう。かっこよくて中華系に見えない風貌です。
99年に最初のGPU(グラフィックボード)をリリースし、以来パソコンのパーツとしてはビックネームです。
特にゲーム機では絶対的に地位を占めています。このGPUチップの半導体を実際に製造しているの
が台湾のTSMCですね。
そして記事では現在の生成AIブームは、このエヌビディアのGPUの存在なくしては成り立たなかった
と書かれています。生成AIはニューラルネットワークの技術に基づいていますが、現実には膨大な
計算量が発生し、それを逐次こなしていく強力な並列的な計算能力がものをいいます。
GPUはゲーム機などのモニター画像の生成能力に進化した半導体ですが、これが生成AIに向くと
いうことらしいです。ファン氏がAI市場に自社のGPUが能力に気づいたのが2012年。4年後AI向けの
スパコンをオープンAIに納入。以来そのスパコンが生成AIの開発に使われています。
つまりゲーム機とAIは計算力がモノを言う世界であり、ゲームとAIは近似にあるということではない
でしょうか。
ゲーム機の画像をリアルに表現しようと思えば光の陰影をつけることですが、そうすれば立体的に
見えますからね。その処理は膨大となりますし当然に動画ですからスピードを求められます。そういう
ゲーム機で鍛えられたエヌビディアのGPU半導体。これが事実上、現在の生成AIブームを引き起こし
ているということです。
ここまで書いてきて、なんだ、生成AIとはゲーム機の副産物というか、もしすれば生成AIとはゲーム
機そのものではないのかと私は思いました。しかしだからこそブームになるんですね。ゲーム機は
世界中で人々を虜にし売れまくっています。(世界中のゲーム機はどれほどあるのでしょう、任天堂
からプレイステーションそしてインターネット参戦ゲームまで) ゲーム機が市場して成り立つように
生成AIも世界を席巻する。その基本はゲーム性でしょう。そしてその内幕は単純で膨大な計算世界。
別の見方をすればAIなんて言っているけどそれはゲームAIだったというわけです。
しかし記事はゲームだからといって侮ってはいけないとも書かれています。あのゲームの世界が、
もし現実化すると思えばそれは震撼すべきことではないですか。世界の人々はゲームの中の無数
のキャラクターと同じようになるということで、それを生成AIがこれからモニターの中の世界ではなく、
この現実の世界で作り上げていくということに他ならないのですから。
とはいえ、私はそんなに大げさなことは起きないと思います。バーチャル世界とリアルな現実世界とは
全く異なるからです。それでも我々の意識が、これから生成AIに迎合して、人間自体がゲーム化、バー
チャル化するのは避けられないことだと考えています。
例えば既にデジタルがもたらす写真世界に於いて、我々はそのモニター画像が本物のように錯覚を
しています。それを与えてくれたのはエヌビディアのGPUですね。そしてGPUという半導体は写真画像
やゲーム画像だけでなく、これからは人間の思考にまでその影響力を及ぼしていくというわけです。
画像生成だけでなく、所謂ものを見るという視覚情報は人間の思考の中枢と深く結びついています。
上手く画像を作れるようになれば、それがそのまま思考をも制御するというのは容易に想像がつくこと
ですね。画像生成GPUはそのまま思考の生成AIになるというの当然のことだったかもしれません。
そして以前からデジタル写真はゲーム脳に通じるのではないかと考えていましたが、これはハズレで
はなかったようです。
私も黒白写真に慣れつつあるのですが、半年経過してみて、これまでの自分のカラー写真は現実とは
異なる作り物(生成画像)だったということが少しずつ分かりかけています。それはゲーム脳に近かった
ということかもしれません。