メーカー名 | SIGMA |
機種名 | SD1 Merrill |
ソフトウェア | SIGMA Photo Pro 5.5.3.0001 |
レンズ | 10-20mm |
焦点距離 | 10.0mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/25sec. |
絞り値 | F4.0 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 200 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 4704x3136 (7,019KB) |
撮影日時 | 2014-06-14 19:32:38 +0900 |
●写真はいつもの夕暮れ写真です。でも海べの夕暮れではなくて、
四国の真ん中、四国山地の吉野川上流、その早明浦ダム湖の夕暮れです。
山が高いので夕日が何ともせせこましくなるのです。(^^;
海の広さに慣れた身には、やや息苦しい感じなのですが、やはり
夕日と水辺の組み合わせは私の好みです。
●クワトロが試作段階の時、旧モデルに比べてかなり大きくなることが
判明したそうです。開発者はこのままでは売れない、どうしようという
ことになり、最後は社長判断で、大きいままでいいから画質を落とさ
ないようにということで、今の大き目のdp2Qになったようです。
確かに小さいほうが数売れるのは確かです。ソニーなんかをみれば
よく分かりますね。小さくするのがソニーの、日本人のやり方ですから。
しかしシグマはそうはしなかった。
dp2Mに比して、dp2Qはかなりに横長となって、たぶんカメラバックの
中では無視できないスペースを要求するだろうと思います。
dp2Qの実売価格10万円というのは、カメラ好きの人ならば問題ない
価格だろうと思います。もう2万円くらい高くても売れ行きには関係ない
とすら思います。
しかしコンデジなのにカメラが大きいことは、かなり新規ユーザー
(シグマファン以外のユーザー)を限定させてくることになるわけです。
シグマファンであっても、メリルなら2台買っていた人が今度は1台で
済ますようになるかも知れない。
シグマは数売れることを経営上の主眼とはしなかった。ということです。
製品というのは製造の問題もありますから、想像以上に売れすぎる
ことも問題であるわけで、売れすぎず売れなさすぎずで、計画どおりに
進むのが一番なんですが、それはなかなか難しいんですね。
注文が殺到して製造が間に合わなければ、ユーザーを待たせればいい
んです。しかし思ったより売れなければ、これは苦しいなあ、となる。(^^;
実売10万円を切る価格設定は、少しばかりオーダーを抱えるくらいの
製造計画で出した数字だろうと思います。
dp2Qはどんな使い勝手なのだろうか。出してくる絵はどうなんだろうか。
実際にユーザーがdp2Qを手にして使ってみて満足しうるかどうか。
ひとえに全てはそれにかかっていると言えます。
そこらあたりは、シグマは圧倒的な自信を持っていると思います。
初期ロットを買えば多少の製造上のカメラ部分の不具合は個体として
出てくるかも知れないけれど、それはどのカメラにはあり得ることです。
シグマの良い所は、設計原理に忠実であってアクロバテックなことは
一切しないということ。それで大き目になったとしてもそのままユーザー
に提供するということ。
これはユーザー側としては有難いことなんです。レガシーな技術で
作られたものは長持ちするからです。センサー以外は全てオーソドックス
で作られて良いのだということです。
dp2Qは、シグマが最初にリリースしたSD9以後初めての革新的テクノロジー
を使ったカメラだと言えます。無論そのセンサーのことを言っているわけ
ですね。
SD9からSD1Mまでは加算的に技術向上しただけですが、クワトロは、
これ以降ジャンブするための革新的テクノロジーとなるわけです。
この新技術でもって、シグマのカメラの未来はかなり開けました。
フルサイズどころか中判フォーマットのカメラを出せるようになるという
ことですから。
シグマはdp2Qは敢えて小さくすることにこだわらなかった。その意味は
将来的にはレンズシャッター方式の中判dpQをリリースする覚悟であるの
だと、そういう風に私は捉えています。
そういう方向にシグマは行くんだということですね。
ちなみに中判カメラは、今現在すべてレンズ交換式の光学一眼レフの
重量級タイプばかりです。フィルム時代は中判カメラは薄型タイプのレンズ
シャッター方式のカメラがけっこうありました。
シグマがこの未開地のカメラゾーンに行けば競争者がいないということで
一人勝ちできる可能性があります。
さぁて、シグマ製のマミヤ7の再来を期待したいところです。
●dp2Qの奇天烈なスタイルには、バッテリーからの発熱を避けたいという
ところがあるようです。それでセンサーやメインロジックからバッテリーを
物理的に離せば、ああいうスタイルになるということらしいです。
なーるほど。そうなると普通のデジイチも、外部にバッテリーグリップとして
カメラ内部にバッテリーを搭載しないのは理にかなっているということ
になります。
SD1Mボディからバッテリーを抜き、代わりにバッテリーグップの連結部分を
差し込むのだけど、その無駄なスペースには、熱力学的にも大いに意味が
あったのだということになる。(^^;
こんばんは。
この写真、dpqだとどんな風になるんでしょうか。
DPメリルとクワトロの違いって、そんなには変わらないだろうと
私は考えています。ただ断然使いやすくなった、ということは
言えます。AFは速いし静かだし正確で液晶画面も良い。
そこそこ連写も可能です。
絵としては以前より派手目に彩度を出せるようになりましたね。
メリル画像は、私の場合、ATIのグラフィックカードを使っています。
かなり高級なカードで、それをジャンク品(ファンが壊れていて)
で手に入れ、三菱の廉価モニターで見ているんです。
このカードを使えば非常に絵は綺麗です。透明感があって色も
出てきます。ノイズレスであり解像感もよいです。
もう一つPCは通常のNVIDIA(中級クラス)のグラフィックカードですが、
これでメリルを見ると、彩度が低くて表示され、いまひとつという
印象はありますね。しかしそれでも透明感は十分あります。
それでクワトロの画像は、そのNVIDIAのPCでもまあまあいける
かなって感じています。(こちらには中古エイゾウモニターです)
この私の環境で、DPクワトロとDPメリルを比べると、総合的に
言ってDPメリルが上だと思っています。メリルはクワトロに比べて
ノイズレスだし発色は自然で上品で、画像調整もし易いのです。
そのDPメリルよりも断然優れているのがSDメリルだと思っています。
もしも80万円のモニターに、20万円のグラフィックカードを着ければ、
この現時点での私の裁定はひっくり返るかもしれません。
正直言って、シグマの画像は底知れずでして、メリルの絵がどこまで
良くなっていくのかは私も知り得ていません。
こういうことは普通のベイヤーのカメラにはあまりない現象だろうと
思っています。
ところでこの夕暮れのような高感度の場合ではクワトロの方が
ノイズレスで綺麗に撮れるだろうと思います。とくに夕日の赤が
強く出るんでしょうね。