JR快速流し
Exif情報
メーカー名 SIGMA
機種名 dp2 Quattro
ソフトウェア SIGMA Photo Pro 6.0.4
レンズ 30mm F2.8
焦点距離 30mm
露出制御モード 絞り優先
シャッタースピード 4sec.
絞り値 F8.0
露出補正値 -2.3
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス "Auto(Natural)"
フラッシュ なし
サイズ 7680x5120 (15,211KB)
撮影日時 2014-08-01 19:24:22 +0900

1   GG   2014/8/1 23:28

夕焼けが綺麗でした。

2   GG   2014/8/1 23:35

縮小忘れのため、ワンクリックのみで。

3   kusanagi   2014/8/2 21:05

パルス状光跡について・・・
このパルス状の光跡は、おそらくクワトロのみの現象だと思われます。
非常に速いスピードで光跡が走ったので、クワトロ独特の補完処理が
追いつかなかったものと思われます。
同様なものは、「maroの雑記帳」で花火の写真がありますが、それと
基本的には同じ現象だと思われます。

ちなみにこれはクワトロだけで出る現象であって、メリルでは出ないと
言えますし、普通のベイヤー(単層素子センサー)でも出ませんね。
(これも厳密に言えば、他のカメラでも出ているわけですが目立たない
だけなんです。以前はCCD素子でスミア現象というのもありましたし)

そもそもセンサー自体はアナログで、そこで光子を電子に変換し、
クワトロの場合は、ブルー・グリーン・レッドの各階層ごとに電荷を振り
分け、デジタル変換をするわけでしょうが、その場合に、クワトロは
独自の補完処理をするわけで、それで必然的にタイムラグが生じる
ことになります。ようするに工程が複雑なわけです。
それがこのような画像となって現れるのでしょうね。

色カブリ現象について・・・
シグマは、クワトロだけでなくメリルも、それ以前のフォビオン素子も、
原理的に紫と緑の被り現象がでるんです。
http://www.onsenmaru.com/topics/T-300/T-344-ikablood-F.htm
これを見ると、紫の補色(反対色)は黄緑です。2つを合わせれば白、
透明になりますね。これは基本ということで。

なぜこのような現象が出るのかというと、シグマのセンサーは、その
センサーの光の受光部分が深いんですね。だから積層素子と言ったり
します。ISO感度も低かったりする。(普通のベイヤーカメラは単層素子
にカラーフィルターを被せてRGB各色を振り分けています。言わば平板
センサーですね)
それで斜めから無駄な光が入りますとセンサーの底まで光が届かない
ということになります。届かなかったり、正常な光が阻害されたりする。

それでブルー・グリーン・レッドの順番でレンズ側から、光が波及浸透
するわけですが、その中間域である紫(青と赤の中間)、黄緑(緑と赤の中間)
という部分で、何らかの齟齬を起こすのだろうと想像しています。

シグマセンサーは単層のベイヤーセンサーと違い、各色でカラーフィルター
などは使用していず、シリコン層を上から光が浸透する順番で便宜的に
色を拾っているんですね。(そこに高度なノウハウがあります)
例としてはプリズムでしょうか。白色光をプリズムにかざしますと虹色
に分色しますね。あれと同じで、ここからここまでは青で、緑で、赤で、
という具合には分かれていないわけです。
(ちなみに過去にプリズム方式のカメラやビデオもありましたね)

なおこの色カブリの現象、実はベイヤーセンサーでも出ます。特に
画面周辺の部分で、同じように紫や緑の色カブリがでるんですよ。
特に、ミラーレスカメラで、レンジファインダー用レンズを着けた場合に
顕著にでます。それは古いレンズは、周辺では光が斜めに入射する
ようになっているからですね。
これをテレセントリック性というのですが、デジタルセンサーには基本
中の基本です。光は出来る限りセンサー面に垂直に当たるのが効率が
よいわけです。(太陽光発電も同じです)

参考までに言うと、シグマはミラーレスカメラを作らず、レンズとセンサー
が一体のコンデジしか作りません。
その一つの理由は、カメラ本体をユーザーに沢山購入していただいて
センサーの生産台数を上げロット単価を下げることと、もうひとつは
技術的にセンサーとレンズが一体化するほどの設計製造をしています
ので、レンズ交換方式が難しいという点にあります。

そういうことで、言わば深井戸センサーに出来る限り垂直に光が当たる
ように設計製造をしているわけですが、レンズ内の乱反射や、または
明暗が特にキツイ場合に、そのフリンジに色被り現象出たりするのです。
この現象は長くシグマを使っておられるユーザーにはお馴染みのもの
ですが、初めてシグマのユーザーになられた方には目新しいでしょう。


ごちゃごちゃと細かいことを書きましたが、普通のユーザーはそんな
ことは気にならないだろうと思います。多少の色被りや、パルス現象や
遠景でのCG状の画質や、低コントラストでのマダラ模様とか、特別に
色の組合せで出る解像感の消失とか、まあ、大部分のユーザーは
無関心だろうと言えます。
ただプロの世界ではそうはいかないところがあります。それでシグマの
カメラはアマチュア世界で使われるカメラとなるわけです。

しかしシグマには多くの欠点もありますが、同時にその背中合わせの
ように長所も多くあるわけで、その優れた長所を如何に見出して作品
に結びつけるかが、写真家の腕前となるわけです。
完全なカメラなどこの世の中には存在しないわけであり、全てのカメラ
が不自然であるのが当然であるわけですから。

GGさんが指摘されているように、シグマカメラの画質の透明感、リアリティ
というのは、カラーフィルターを使うベイヤーカメラでは出ないものです。
それで、シグマの写真をして立体的とか現実を超えるとか、と言われる
わけです。
キヤノンだと1DXに数十万のレンズを着けて、それで一般のカメラとしては
最高級の画質を出してくれるのでしょうが、シグマだと10万のカメラで
それを達成できるわけです。

シグマカメラは、いまお持ちのDP2Q、そしてDPメリル、SD1メリル、それ
以前のシリーズと、全て持ち味が違います。
私が押すのは、近接描写ではクワトロ。遠景風景ではSD1メリルです。
中間にDPメリルがありますが、これは使いやすいカメラです。
それ以前のカメラはさすがに画素数が少なすぎて特殊な愛好家にしか
向かないかもしれません。

シグマはリリースするカメラは今後すべてクワトロ方式にするでしょうから、
新品でメリルのカメラを購入するのならば、今が最後のチャンスです。
メリルには純粋な積層フォビオン素子の良さがあります。
中でもSD1メリルは、扱いは難しいですが、高度な画質を出してくれます。

4   GG   2014/8/3 19:12

今日、maroさんの雑記帳を拝見して
(SIGMA dp2 Quattro セカンドインプレッション)
この値段でこれだけ満足の行く写りを提供してくれる、このカメラを購入したの
は間違いでなかったということですね。普通の写真を撮るにも充分過ぎます。

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