散歩撮影
Exif情報
メーカー名 OLYMPUS IMAGING CORP.
機種名 E-M1
ソフトウェア Capture One 7 Windows
レンズ
焦点距離 14mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/13sec.
絞り値 F3.5
露出補正値 +0.0
測光モード 分割測光
ISO感度 250
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 2048x1536 (2,534KB)
撮影日時 2018-07-15 03:57:17 +0900

1   kusanagi   2018/7/15 01:04

電子シャッター撮影が、これから新たなデジタルシーンを創りだしてくれるのは間違いのない
ことでしょう。おそらく今後10年くらいの時間をかけて、デジタルユーザーは電子シャッターの世界
に随時移行するものと思われます。
現時点の電子シャッターは動き物の動態撮影が苦手で画像が歪むのです。
たとえば、この写真のネコは走って逃げているのではなく普通に歩いているだけなのです。

ついでを言うとこのカメラのプログラムオートは不完全で、プログラムシフトが利きません。しかも
ISOオートにしているのですが、1/13秒というとんでもない数値を平気で出してきます。そういうのは
5軸手ブレ補正をオンにしている場合にだけ有効なので、これをオフにしたり、パナソニックレンズの
レンズ側手ブレ補正(この写真がそうです)では手ブレしてしまいます。いや、オリンパスの5軸手ブレ
補正でも、速写撮影をすればブレるはずです。
ちなみにプログラムオートでの最低限のシャッタースピード設定がないようで、これだと頻繁にISO感度
を設定しなおさなければならないのですが、そのISO専用ダイヤルもありません。
ここらあたりは、ニコンやキヤノンというメーカーのカメラを使っていると、戸惑うことしきりです。

話が脱線しましたが、電子シャッターこと、ローリングシャッターでは動きものは、こんな具合になると
いう見本です。画像の歪や流れの程度は、カメラメーカーによって違うでしょうし、シャッタースピード
などの設定でも大きく違うでしょう。

電子シャッターモードでも従来のフォーカルプレーンシャッターモードでも、その画質自体には違いが
見られませんでした。画質は問題がない。しかし画像が場合によっては少し歪む、くずれたりすると
いうことですね。(ローリング現象)
それで動体撮影を頻繁にするというカメラマンには向きません。
しかし多量撮影をするデジタル・ヘビーユーザーの場合、ミラー・シャッターからくる漏洩電磁波を大きく
低減できるというのは、やはり大きな利点ということになります。

https://www.yaotomi.co.jp/blog/used/2017/02/-pentax-kp-2.html
ペンタックスKPのシャッター音の比較映像です。一番下のが電子シャッターモードということになり
ます。

メーカーサイトで、そのカメラが完全な電子シャッターを装備しているのかどうか。それを調べるのは
なかなか大変です。何事も最先端を行っているはずのソニーでも、どうやら電子シャッターモデルは
フルサイズの最新のものしかなさそうだし、キヤノンでもミラーレスの極一部のモデルしか搭載して
いないようなのです。
オリンパスでも、フジでもきちんと調べて購入していないとスカを食らってしまいます。

私が言う電子シャッターカメラとは、一切メカニカルな、つまりフォーカルプレーンシャッターを使わない
で撮像面電子シャッターのみで撮影できるものを言い、電子先膜電子シャッターとかはパスですから
ね。ましてやフォーカルプレーンのただ単に電子制御式シャッターなどは話として論外なのです。

メーカーもユーザーも、電子シャッターが電磁波をださないという最大のメリットをあまり評価していない
といいますか、気がついていないようなんですね。
その利点に、もしかしたら唯一気がついていそうなメーカーが、もしかすればペンタックス(リコー)かも
しれません。従来のペンタックスのカメラの漏洩電磁波は物凄いものがあって、それがペンタックスが
飽きられてきた最大の理由ではないかと私は考えています。
この掲示板でも、ペンタックス板といえば当初はキヤノンをカモるほどの投稿数があったのですが
最近はさっぱりでしょう?

電磁波現象の特徴として、多大の電磁波を浴びると、最初のうちは逆に撮影意欲が湧くんです。
どんどん撮って投稿してやろうっていうことになるんですが、そのうちに真の電磁波効果が出てきて
体調を崩したり撮影意欲を失ってしまったりします。つまり賞味期間が短いんです。

ペンタックスはリコーが買い取りました。ブランドはペンタックスのままですが、メーカーはもはやリコー
です。リコーはご存知のように業務用の機器を多数生産し販売をしています。電磁波の害を知らない
はずがなく、それでここにきて電磁波を出せさないようなペンタックスモデルにシフトしつつあるんじゃ
ないですかね。
実はペンタックスのカメラは、その最初のモデルは低電磁波モデルでした。しかしどうしても高価になる
という欠点があり、それで2代目のモデルからは電磁波が出し放題というコストダウンモデルになった
んですね。貧すれば窮するという典型です。
それで低電磁波という電子シャッターを生かして出したモデルが最新のKPである。またはK-1であると
いう気がしています。ミラーレスカメラではなくデジイチで電子シャッターモデルを出した、という背後
にはそういう経緯があるんじゃないでしょうか。

こういうメーカーの事情は初めてのケースではなくて、実はミノルタとソニーの間でもありました。
デジイチ当初のミノルタ・コニカミノルタ時代のデジイチの電磁波は低かったんです。それがソニーに
買い取られますと電磁波対策が疎かになりました。その記念碑的なモデルが光学フルサイズのα9です。このカメラはファインダーを見ながらの撮影では頭痛との戦いというほどの電磁波出しまくりの
カメラでしたね。
本来、カメラメーカーというのは電磁波の害を知っているわけで、それでカメラメーカーの技術者は
その良心でもって電磁波出しまくりのカメラは出さないものなのです。ニコンやキヤノンというメジャー
メーカーはきちんとその路線を守っているんです。

ところがソニーとかパナソニックという家電メーカーはそういうカメラの伝統を知りません。それで平気
で電磁波出しまくりのカメラを出すんですね。
しかしうまい具合に時代はミラーレスカメラになりました。それでカメラは背面液晶で撮影するように
なり、またミラーも無くなったということから電磁波の害が目立たなくなったのです。
面白いのは、ソニーは一時、ミラーのあるデジイチでありながら、ライブビュー撮影モデルをリリース
していたことです。本格的ミラーレスカメラへの過渡期モデルでした。メーカーの技術者の苦心が伺え
るカメラでしたね。

ところで、そういうのはオリンパスにも出てきました。ミラーレスのE-M1は電子シャッターモード以外
では電磁波は猛烈に出来ます。以前の極小の低電磁波モデルであったフォーサーズEシリーズからは
想像ができないほどなんですが、確かにこのボディの小ささでは電磁波対策は無理でしょう。
しかしながらE-M1は主に背面液晶で撮影するミラーレスカメラであり、そして同時に電子シャッター
モードを搭載してきたわけですね。
こういうのを見ると、カメラというのはあの小ささで全てを織り込まなくてはならずで、その設計には
大変な苦労があるというなんでしょうね。何かを入れれば何かを諦めなくてはならなくなるという
ジレンマが常につきまとうのです。

以前この掲示板で、カメラの電磁波をある程度防げるかも知れない?という防衛策として、スチール
製のバーなどをカメラに装着すれば・・・というのを書きました。
それでニコンD3に、L字のスチールバー及びストレートバーを、グリップ側と底部に着けてしばらく
使ってみました。それでカメラを持つ手の手荒れが左右の手で違っていたんです。
右手のスチール装備側の方が荒れが少なくて、左手の、装備がない方は荒れが大きかったです。
以前にスチールバーを全く装着していなかった時は両手とも手荒れが酷かったですからね。

やはり何らかの良効果が見られるようですね。カメラはかなり重くなるんですが、得られるものはある、
ということです。私の場合は敏感体質なんでして、それがこういうテストには返って利点となって
いますが、鈍感な人は何も変化はないでしょうけど、そういう人はしばらく経って一気に出るのかも
しれません。

スチール素材でもって電磁波を防げないか?というのは、車の電磁波対策として、軽の箱バン(助手
席の下にエンジンがある)にもやってみました。スチールチェーンを助手席シートの下側に詰め込める
だけ詰め込んでいるのです。それでこの効果はまだ分かりません。もっと時間が経たないと確かめ
られないようです。

こういう対策案のアイデアの方が、電子シャッター式カメラよりも、より意味があります。いろんなモノに
応用が効くからです。生体電流を奪う金属導体の発見とならんで、スチール素材を電磁波防御策と
するアイデアは貴重なノウハウとなりますから。

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