メーカー名 | SIGMA |
機種名 | sd Quattro H |
ソフトウェア | Photoshop Elements 9.0 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 70mm |
露出制御モード | 絞り優先 |
シャッタースピード | 1/1000sec. |
絞り値 | F2.8 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 4128x6192 (2,719KB) |
撮影日時 | 2019-03-22 01:09:19 +0900 |
『dp2 Quattro の LOW で RAW を撮って見た。2014/07/24』
http://maros-notebook.txt-nifty.com/notebook/2014/07/dp2-quattro-low.html
maroさんのリンクを貼らせてもらいましたが、これは既によく知られた記事となっています。
たぶんこれを元にして(私もそうですが)多くの人がLOW-RAWに関心を持つようになったと
記憶しています。
今あらためて見ても正確に的確に書かれた良い記事です。私もこういう文章を書ければ
良いのですけどね。とてもじゃないけど無理ですね。(^^ゞ
これでLOWとRAWの違いなどが理解できるはずです。そしてサンプルも添付されています。
このサンプルはただ漫然と見るのではなくて、ダウンロードして自分でさらに画像処理の
耐性等を確認して見なければならないものです。
それにしても多くのユーザーが、高画素=画質が良い、という風に間違って認識している
ということなんですね。実態はむしろ高画素とは低画質であるかもしれないという認識に至っ
ていません。といいますか、誤って理解しているという人が多いみたいです。
(もちろんシグマファンの間ではそのような誤解はないわけですが)
私がずっと気になっていたのは、LOW-RAWの場合は、センサーが光を取り込む場合に、
トツプの層は4画素のうちのひとつを取り出し、後のミドルとボトムは取り込んだ光の量の
1/4だけを処理して(3/4は捨てる)いるんじゃないかなっていうことだったんです。
それでこのサンプルを見ると、暗部の色ノイズなんかを見ても、やはりそうだったのかなって
感じるわけです。
ローとハイの2つのサンプルを比較しても壁の暗部の色ノイズは同じようなものですからね。
比較のためにわかやすく無印クワトロとメリルを比べますと、LOW-RAWの場合は画質的には
無印が2000万画素出力の1/4の500万画素であるわけですが、メリルならば1500万画素の
1/4の400万画素であるということになるんです。
思考実験としてのLOW-RAWの場合でも、クワトロよりメリルが画質が良いという理屈になります。
そんなわけなのでクワトロでLOW-RAWを使うっていうのは、画素数が少ないのでハンドリング
が良いというだけのメリットになるわけですね。シグマの場合は撮影でも撮影後の画像処理でも
かなりの違いとなるわけですけど。
私の場合はやたら大きな画素数は必要ないという観点と、何よりもシグマの画像処理時間に
辟易としていますからLOW-RAWはよく使います。
望みたかったのはトップ層は4画素の加算で取り込み、ミドルとボトムは減衰せずにしてくれ
ればSD15以前の画質になったわけですが、それはやはり無理というものだったのでしょう。
しかしビアガーデン現象のような変な発色はでなかったのはメリットですね。
この件に関してはこういうのもあります。
「Mysterious specification of SIGMA sd Quattro RAW」
https://hi-lows-note.blog.so-net.ne.jp/2016-02-26
この記事の中で、無印クワトロとクワトロHとはLOW-RAWの処理の仕方が違うって書かれて
いますが、これは誤記事ですね。
「シグマサイト 仕様」
https://www.sigma-global.com/jp/cameras/sd-series/specifications/
これをみると、記録画素数のところでRAW-X3FとRAW-DNGの混同がみられるからです。
クワトロがメリルよりも高コントラストであるというのは画質を見れば明らかですね。これはミドルと
ボトムの画素数が低くて、従来のメリルよりは多くの光を取り出すことができるからでしょう。
(トツプ層は高画素であるわけですが、トツプに位置しているので光の採取にはもとより有利)
ところがクワトロのLOW-RAWの場合はその有利さがなくなります。(3/4の光は捨てているから)
それでごく普通の超画素の画質となり、メリルのLOW-RAWより低い画質です。
何やかやでLOW-RAWはハンドリングが良いという以上のメリットはないんですね。やはりクワトロ
は強い発色とコントラストが得られるハイモードで撮影すべきでしょう。
話は変わりますが、クワトロHの場合には、APSレンズが1.5倍ではなく1.3倍で撮影できるという
大きなメリットがあります。18-35レンズの18ミリは1.5倍ならば28ミリですが1.3倍ならば24ミリと
なり、広角好きな私としては嬉しいんです。
15ミリのレンズで20ミリ。10ミリのレンズで13ミリなので、これはHでしか得られない利点なんです。
周辺は画質の低下はあるわけですが、より広角で撮影できるといメリットには代えがたいものが
あります。
私がクワトロHを高評化するのはこのAPSレンズがより広角で撮影できるというメリットなんです。
無印クワトロではこれは叶いませんが、それでもメリルと比べればAFに信頼度があるのでこれを
評価すべきですね。
メリルがライブビューとなりAFがメリルよりは信頼度が増した。それだけのことですが大きな進歩と
いえます。(それほどにシグマのAFには泣かされてきましたから)
デザインとしては、クワトロのバッテリーグリップは巨大のようです。(^^ゞ 昔のSD9時代を彷彿と
させる大きさで、大概の人はパスするようですね。(笑)
sdクワトロはミラーレスカメラの割には大きなホディなので、どうやらボディのグリップを小さくして
いるのは、その巨大なボディを少しでも小さく見せる為のデザイン的工夫のようです。
(これは、女性のお化粧の小顔対策と同じ)
しかしボディグリップを小さくすれば撮影には不利になるのですが、デザイン優先に走ったという
のは、れいのdpクワトロと同じ路線だったからでしょう。
前回はsdクワトロのデザインは良いと書きましたが撤回します。(^^ゞ ただしバッテリーグリップを
装備したデザインとしては良いと思っています。巨大なバッテリーグリップですが、もしフルサイズ
のミラーレスカメラもこのデザインを踏襲するのならば、その巨大さが生きるというものです。
なおバッテリーそのものに関しては、ペンタックスのバッテリーが使えるようです。少し加工が必用
かもれませんが。
レンズに関してはシグマはアート路線になってから凄く良くなりました。もう古いレンズが使いたく
なくなるほどに進化したので、古いレンズも所持している私としては困りましたね。(^^ゞ
以前にも書きましたがクワトロはレンズを選びますが、メリルやこれからのフルサイズカメラは、
さほどにレンズを問わないと思うのでよしとしましょう。とにかくクワトロはベイヤーの血が混入して
いるので、ベイヤーカメラと同じようにレンズはアートレンズを着けたいね、っていうのがあります。
私が所持している18-35アートがクワトロHでは生きるっていうことで期待したいですね。
実はこのレンズ、18-35はメリルに着けた時はさほどの高画質感を感じませんでした。
最後に、シグマのカメラの各画質に関して纏めると、SD9-15までは低画素のフォビオンで、解像度
はないけれど画質はよい。
次にメリルに行って高画質を手に入れました。しかし画質は高画素故に劣化しました。
次にクワトロが出たわけですが、メリルで落ち込んでいた画質(発色とコントラスト)を再び手にしま
したが、もう一方で高画素も同時に実現しようとしてノイズも咥え込んだんですね。
それで光が十分にある撮影では問題がないものの、暗部の光の少ない部分で色ノイズが出るように
なりました。(これを出来る限り防ぐ為にはアートレンズが必用)
そして最後に、メリルの高画素と、SD15やクワトロの画質の両方を実現できるカメラが、これからの
フルサイズシグマなんだということでしょう。
シクマ・フルサイズカメラはそういうことで期待が大きいのです。ボディはsdクワトロの角を丸くした
デザインになるかもしれませんね。クワトロのボディのグリップが小さいという欠点は是正されるで
しょう。しかし相変わらずボディは大きいと思いますよ。
しかしパナソニックのフルサイズも大きいのだから変ではないのです。
シグマ・フルサイズは現行のSAレンズが使えます。無理をしてLマウントレンズを買う必用はないと
考えます。正統フォビオンですのでレンズはあまり良くなくても問題がないと思います。大昔のフィルム
時代のレンズすら使えちゃうと思ってます。
それよりも面白いのは、マウントコンバーターでもってニコンやミノルタソニーのレンズが使えるという
メリットですね。シグマのカメラが始まって以来の革命のようなものです。私はタムロンやトキナーの
レンズを着けてみたいですね。(^^ゞ
企業の特許出願は、自社の製品に使用するのが、本来の目的ではありますが、他社に特許権に関連する部分での特許をとらせない、水面下での戦いもあるわけです、優位に企業間戦争を、勝ち抜くためには、特許を取得しておいて、他社に駒を置かせない、それが必要不可欠です。
DG24-105Art・・私も、将来的には買う予定、新しいフルサイズを買わなくても、と思っています。
これかよ?
情けねぇ
笑休さんがsdクワトロを気にいっている理由のひとつに、あの独特のスタイル、というものがある
のではないかなって感じております。
フランジバックが長いのはいただけないのですが、あの四角なスタイルというのは魅力的ですね。
私もsdクワトロのデザインは良いなって思ってます。ただしバッテリーグリップを装着しての話です。
私が今夢中になっているオリンパスもÈ-300はカッコイイと感じていて、またÈ-1もいいんですね。
そのÈ-300にsdクワトロは似ています。無骨でガッシリとして四角くて、そういうのは華奢な富士とは
正反対のスタイルですよね。都会の人間には富士が似合うかもしれないけど、田舎の人間には
シグマで宜しいんじゃないですかね。(^^ゞ
ジグマdpクワトロはスマホスタイルを真似た都会派のスタイルを目指していたようですが、実際には
如何にも流行遅れの田舎スタイルになっていて、都会のハイセンスな人は敬遠したんじゃないです
かね。これは余談ですけどね。
少なくとも私のdpクワトロは改造しているので文字通り田舎モン丸出しのカメラに成り果てていますが。(笑)
痛車(イタシャ・ツウシャ)というのがあるそうですが、改造しすぎて痛々しいという意味だそうです。
私のカメラは全て痛車ならぬ痛亀です。
カメラ好きにはカメラのデザインというのは無視できません。デザイン的に見て、一番優れていそうな
カメラはキヤノンですけど、やはり痛カメ的な要素もカメラには必用なので、ガンダム的といいますか、
ゴチャゴチャしているカメラが好きっていう人も案外に多いのです。
ダイヤルが多いのがよいとか、角ばっていて段差が好きとか。逆にライカのようなツルッとしたのが
上等と感じている人もいますね。それからシルバーモデルが好きって云う人もいます。
とにかく私の手にかかれば、ハイセンスな富士のカメラも痛カメになってしまうわけでして、他人様が
見れば何のカメラか分からないというところがあります。
しかし殆どの人は、ドッピング無しの素うどんでカメラを使っているはずです。
そこでsdクワトロの場合には新たな問題が発生するんですね。
https://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1607/07/news058.html
これがsdクワトロにバッテリーグリップを装着した状態。写真ではかなり大きそうに見えますが、子ども
が持っているのでそう見えるだけです。本当はコンパクトなグリップなんですけどね。
sdクワトロのデザイナーは、間違いなくグリップ装着で完結したカメラとしてデサインしているはずです。
しかしこれだと四角くてバックの出し入れとかで不便である。何よりも三脚に着ける時が困る。という
わけで敢えて2つに切った状態で発売したんじゃないですかね。
それでバッテリーグリップがない状態で手持ち撮影するとブレやすいですし、何よりも使い難い。
カメラを持って歩いても疲れるでしょう。
メーカーは、ボディ側のグリップはわざと短くして、君!ちゃっとグリップを買うんですよって言っている
ようなものですが、その声が聞こえていないユーザーは、あの短いボディ側のグリップでもって撮影
するわけなので、結果としては綺麗な写真は撮れなくなるんですね。
その点、オリンパスE300は良く似たスタイルながらグリップは良くて、バッテリーグリップを着けなくても
いけるようになってます。E300のグリップはレアなもので手に入れるのは難しいですけど、なくても
問題はありません。
しかしsdクワトロに関しては、バッテリーグリップは必須だと思っています。
シグマは本来、グリップ付きセットでsdクワトロを発売すべきなのですが、そうなると価格は高くなるし、
余計なものを付けやがって。と文句をいう(モノを知らない)輩が必ずでます。
それで仕方なく別売としているのですけど、クワトロをきちんと使おうとすれば、このバッテリーは必須
だと思いますね。
カメラ改造に関しては、最近凝っているのがストラップです。正確に言えばストラップとボディの間に
噛ますフックです。色々なタイプのフックが出ているので試しております。
この小さなフックを噛ますことによって撮影時にストラップが邪魔になるのをある程度防いでくれます。
ストラップなしで撮影するのが一番邪魔にならなくて良いのですけど、それでは危険ですし、移動性が
制限されます。
フックという小さなツールでも、案外にバカに出来なくて、撮影がより自由にアクティブになれるんですね。
sdクワトロHタイプを所持していれば、APS-Cサイズより大きいセンサーなわけですから、敢えてフルサ
イズカメラは必要ないかも知れませんね。それにフルサイズが出るのは1年先です。もっと遅れるかも
しれませんよ。
Hサイズと言えば、イオス1Dのフォーマットサイズがあったんですが、明らかにAPS-Cよりも大きくて、
フルサイズの必要性をあまり感じませんでしたね。
sdクワトロHの魅力は、このセンサーサイズにもあるわけなんですね。
ちょっと面白いサイトを見つけました。
sd Quattro――1年後インプレッション
http://illlor2lli.blogspot.com/2017/07/sd-quattro1.html
sd Quattro Hのシャッターショック
http://illlor2lli.blogspot.com/2017/08/sd-quattro-h.html
sd Quattroとsd Quattro Hの書き込み速度比較
http://illlor2lli.blogspot.com/2017/04/sd-quattrosd-quattro-h.html
>sdQHはセンサからの読み出しが高速化されている影響で連射速度が無印の3.6枚/秒から3.8枚/秒
にわずかながら高速化されている。・・・
SIGMA sd Quattro H
http://illlor2lli.blogspot.com/2016/12/sd-quattro-h.html
等々、こんな感じで、この方のサイトはシグマがメインで読み応えがあります。
sdクワトロの無印とHタイプの違いっていうことを調べていてこのサイトに至ったのですが、メーカーの
言うように無印の方の画質がHよりシャープ、というらばこのセンサーからの読み出しに関係している
かもしれないのかな?と思ったりしています。
それからHも無印も、シャッターショックが大きいようです。これはmaroさんも指摘していました。
SD1メリルよりも大きいというのは、おそらくシャッターがフルサイズのやつを使っているからかも知れま
せんね。APS用ではなくフルサイズ用シャッターユニットを無印もHも採用している。そんな感じです。
(シャッターショックは先膜ではなく後膜なのでブレは生じないそうですが)
(フルサイズシャッターならば漏洩電磁波は多分、低くてもニコンZくらいになるはずです。それはSD1
の2倍になりますね)
sdクワトロは当初からAPSとHサイズの両機をリリース予定で設計されたのでしょう。発売日はHが少し
遅かったですけどそんなに時期は離れていませんでしたからね。
そして何よりも、AFの快適さ、正確さがメリルとは比較にならないということも大いに書かれています。
シグマはAFが駄目。それは宿命のように諦めていたわけですけど、そのようにAFが格段の進歩を
遂げていた(ただしそれはHタイプのみ)のならば、これは購入に値すると言えます。
sdクワトロHは画質云々よりも何よりも先に、このAFの良さっていうことが大事だろうと思いました。
それからバッファも書き込み速度も良くなって連写が効くようです。これもメリルにはなかったことです。
無印の方はそんなにAFもよくないそうですが、しかし無印の方がメーカーの言うようにシャープな画質
というのならば、これも意味がありますね。(もし無印もアップデートでAFがよくなるのならば嬉しいの
ですけど、それは難しそうですね)
それからEVFファインダーの位置が独特ですけど案外に使い良い位置にあるという指摘もあります。
液晶モニターもEVFの画質も優れているようです。(ローリング現象が生じるそうですが風景しか撮ら
ない私にはさほどの欠点ではない)
sdクワトロHのAFが優れて正確というのは、像面位相差AFにプラスしてコントラスト検知AFがあるから
でしょう。ミラーレスカメラは概ねそのタイプなのでAFは正確です。dpクワトロはコントラスト検知AFのみ
ですがそれ用のレンズが付いているので遅くは感じません。
sdクワトロHは一眼レフ用のレンズを使うので、像面位相差AFがなければお話にならないのですが、
よくぞ対応できたものだと感心しています。
私はシグマに関しては、クワトロもメリルもその両方の価値を認めている人間なのですが、できれば
その両方の長所をひとつのカメラ実現できればと考えていたわけで、それが来年のフルサイズカメラで
実現するというわけですね。
来年のフルサイズを待つか、それとも笑休さんのようにクワトロを先に導入するか。悩ましいところが
ありそうですね。(^^ゞ