描写
Exif情報
| メーカー名 | Canon |
|---|---|
| 機種名 | EOS 70D |
| ソフトウェア | Digital Photo Professional |
| レンズ | 135mm F1.8 DG HSM | Art 017 |
| 焦点距離 | 135mm |
| 露出制御モード | マニュアル |
| シャッタースピード | 1/4096sec. |
| 絞り値 | F3.2 |
| 露出補正値 | +0.0 |
| 測光モード | 中央重点測光 |
| ISO感度 | 100 |
| ホワイトバランス | オート |
| フラッシュ | なし |
| サイズ | 2000x3001 (2.56MB) |
| 撮影日時 | 2019年04月05日(金) 17時54分 |
桜シーズンも、追っかけ旅行でもしないかぎりはあっという間です。夕映えは、 一日の終わりというイメージからか、桜の儚さをより印象づけるように感じます。 ぢゃ、漫画話しましょうね(裂) 「描写」といって、写真の描写のことではなく、レース漫画における「死」の描写について関心を持っています。「サーキットの狼」では終盤で最大のライバル、親友である早瀬左近が死んでしま います。彼の死は、その何巻か前、主要人物3人が雑談をする中で 「我々3人が3人とも、F1で活躍するなんてことは、確率論的に 言ってありえない」というセリフで、暗転が予告されています。 池沢氏は、こうした伏線の設定が上手で、おおむね全てきちんと 回収されてストーリーが完成しています。この漫画は構想期間が 長かったとも聞きますし、十分に練ったうえでの執筆だったので しょう。 暗転と言えば、「サーキットの狼」で池沢さとし氏は、死亡 シーンでネガ描写を多用してます。事故死者はすべて即死という 描かれ方であり、搬送された病院で息を引き取るというパターン はありません。 つまり、主人公は、レース中に、他の主要人物の死を認識しな がら、精神力でレースを走り切るのですが、しばしば「・・狼」 では、卑劣な手段を用いた相手に復讐するシーンもあるし、我を 忘れて、ヘルメットを脱いだまま走り始めるといったこともあり ました。後者は、失格になってもおかしくない行為ですが。 「・・狼」から10年後の、F1でホンダエンジンが全盛時代を謳歌 していた時期のレース漫画が、六田登氏の「F~エフ~」。 この漫画は、必ずしも主人公の「勝利」では完結しないのですが、 結末は悲劇的ではありません。テクニックやマシーンのメカニズム よりも、人間模様に重点を置いたドラマ描写であり、主人公はしば しば命に係わるような事故に遭い、一度は臨死体験する様子も描か れています。 連載当時は、立花隆氏のNHKスペシャル番組など、臨死体験が ちょっとしたブームになり、いろいろな解説本(脳科学や スピリチュアルまで様々)が出てました。 「F」における臨死体験シーンで、主人公は早逝した先輩レーサーや自身の恋人に出会い、ティータイムを共にします。ここで は恋人が用意したサンドイッチがテーブルに並ぶのですが、主人公 (赤木軍馬)は手を付けることなく、生命への執着から泣き崩れ、 死者たちから別れを告げられ、生還し、自分が「この世とあの世の 中間にいた」と悟るわけです。 臨死体験本で読んだ、これとよく似た話に、作家・僧侶の今東光 氏が、生死をさまよった際に、「尾崎士郎氏に大物の鯛を託された 一心太助に出会い、その場で刺身にさばくからお食べなさい、と 勧められる」というものがあります。 尾崎氏は今東光氏の同級生でありその時点で故人なわけで、 今東光氏は「今は食べたくない、尾崎によろしく言っておいてくれ」と断って、やはり生還したそうです。で、「この世とあの世の 中間で食事をしてしまうと、この世に戻れなくなるから、食べなくてよかった」と安堵する、と。 六田氏がこのエピソードを参考にしていたのかどうかは不明です が、「F」で描かれた臨死体験シーンは、霧を基調に時間感覚を 超越した世界を演出する、美しいものでした。 また、臨死体験をした人物は、死生観が変化し、激烈な人物も 穏やかになるなどの性格的な転換があると言われていますが、 主人公も対立していた父親や兄との関係が変化し、自らも子を設け るなどしています。 こうした臨死体験が、普通の夢の延長にあるかどうもわかりませ んが、「個人を含めて、時系列がごっちゃの人物が、ありえない シーンに集合する」という夢は、仕事で切迫しているときによく 見ることがあり、気分転換を必要としているな、と判断するバロメーターにしています。うんうん。
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