メーカー名 | Panasonic |
機種名 | DMC-GF2 |
ソフトウェア | Capture One 7 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 12mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/2000sec. |
絞り値 | F2.2 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 4229x2977 (7.67MB) |
撮影日時 | 2010-01-03 23:14:33 +0900 |
https://photoxp.jp/pictures/218369
の続きということで書いていきます。
パナソニックのマイクロフォーサーズ機には1200万画素のカメラと1600万画素のそれと、2機種あります。
PC/モニターがよくないと、そのレンズの性能を見ることができないということを書きましたが、それは高画
素版の1600万機種の場合です。というのも1200万の低画素機はPC/モニターの性能差が少ないのです。
つまりセンサー密度が高くなると、そのレンズの性能を見るには高品位PC/モニターの助けを借りなけれ
ばなりませんが、低画素機ではそれが不要であると言うことです。このセオリーはフォーサーズだけでなく
全てのフォーマットのカメラで原理的に言えることです。
高画素カメラという、カメラの解像力や画素数というものと引き換えに、豊かな発色を失うというのが高画
素・高密度のセンサーでカメラであるということなのでしょう。
今回上げた写真もPC/モニターによる相違があまりありません。しかし木々や水面の緑の色などは豊か
な中間色で出来ていますので、やはり画素数が少なくなると発色に関しては有利であるということでしょ
う。
正直言って、GF2という、コンデジと変らない大きさのカメラが、こんなに良く撮れるとは以外だったので
す。要は画素数を取るか、色をとるか。そういう選択であるということかも知れません。
ところで、この写真、建物の歪が大きいですね。建前の建物の屋根のラインが、大きく糸巻き型に曲がっ
ています。これでは観光写真としては落第であって、このパナライカ、良い描写をするものの歪が大きす
ぎるという欠点があるようです。ここらは本来はカメラメーカーではないメーカーのものなので致し方ない
のかも知れませんが。
(このレンズ歪みは、このレンズが12ミリであって、けして24ミリではないといことに本質的な原因がある
わけです。逆の視点からみればフルサイズ機の広角レンズは設計上とても有利なのです。)
そんなわけで、フォーサーズ機に於いても、カメラのセオリーである低画素有利の法則(発色に関して)が
見られて有意義な発見というか再確認ができて良かったと思ってます。
フォーサーズは他のフォーマットに比べて、もとより高密度のセンサーを採用し続けていますので、容易に
限界特性が発揮されて、結果的にカメラの仕組みが良く分かるような教材機となり得てます。
私がこのフォーサーズ機という小型のカメラを評価しているのは、ひとえにカメラの本質がより良く理解で
きるからだと言うことです。
軽自動車の排気量や馬力に限界が設けられているように、フォーサーズ機もそうでありセンサーサイズを
大きくすることができません。軽自動車では時速200キロは出せませんね。それで安全に限界特性を知る
ことができるのですが、フォーサーズ機もそのようになっているということでしょう。
私が今オリンパスやパナソニックで試していることを、もしフルサイズ機などで試せば大変な心労を伴うこ
とになり、とてもではないですがもう私にはできません。
1200~1600万画素だと画素数的に安全であり、画像を見ていても疲れがありません。これがフルサイズ
だと3千から6千万画素の土俵になりますからね。
フォーサーズ機は現在、ソニー製の2000万画素にまで上がっていますが、それでも2000万画素であり、
APS機やフルサイズ機としては普通機種です。その普通機と同じ画素数のレベルで、カメラの限界特性を
知ることができるというわけですから、フォーサーズ機の有利さを感じます。フォーサーズ機、実は知る人
ぞ知るマニアックなカメラだということでしょうか。