雑感④
Exif情報
メーカー名 SONY
機種名 α77
ソフトウェア Capture One 8 Windows
レンズ
焦点距離 16mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/320sec.
絞り値 F8.0
露出補正値 +0.0
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 4000x2667 (4.79MB)
撮影日時 2011-01-14 21:12:02 +0900

1   kusanagi   2022/2/14 23:15


香川の魅力は、まずは瀬戸内の穏やかな海です。晴れの好天気が常であり冬も暖かい。何時来ても
くつろげないということがありません。海岸線は長くて起伏に富んでいます。内陸部も同様で箱庭のような
優しさのある地形です。
それから新しい観光のひとつとして、ただ風光明媚であればそれでよいというのではありません。そこに
住む人々の県民性というのもこれからは大事になってくると思っています。

香川と言うのは都会の人達と相性が良いのではと思うところがあります。古い村的な田舎ではないんで
すね。排他性はなくてむしろ個人主義を重んじる自主独立の精神が県民性の特質でしょうか。日本一、
社長の比率が高く女性社長も多いです。
香川は明治政府に随分と苛められました。やっと香川だけが独立して県となったのは随分と後になって
からです。香川では高校の私学というのがありません。無論あるのですが有名校は全て公立校です。
それで学費も安くつきますし、その公立校のレベルは高いです。これも県民を挙げての、御上に頼らない
精神の現われだろうと思ってます。私学というのは公立校がいい加減だからできるわけで。

そんなわけでこれからの観光産業というのは、もはや昔と違った観点から考えなければならないだろう
と思っています。媚を売らない観光業、よけいなお節介はしないという観光業。過剰なサービスではなく
セルフサービス的な観光業ですかね。セルフサービスで思い出しましたが日本で最初にガソリンスタンド
がセルフになったのは香川です。うどん店でセルフには慣れてますから。
香川はうどんで有名になったわけですが、こういうエピソードがあるそうです。客が、「おやじ、ネギが切れ
ているんだけど・・・」 そういうと店主は、表の畑にネギが植わっているから、それをとって食え。
客は素直にネギを刈り取って自分で包丁で刻んで食ったと言うお話です。(笑)

香川は災害に非常に強いです。そもそも盆地(瀬戸内盆地)ですから風雨にさらされることかありません。
大河川もなく枯れ川です。日本では珍しく水不足に悩ませられる県です。それと香川の大地の基盤は古
い花崗岩であり強固だということです。地震に強い県ですね。香川平野にポコポコと出ている小山は
全て花崗岩の山です。(山頂部は安山岩) 海岸部の砂浜は花崗岩の白砂です。
香川には雨が降らないこと。これが香川の独特な県民性と深く結びついていると私は考えています。
降雨が少なく川の水もなく、加えて大地が花崗岩質だと地力が低くそれで食物の生産力が低いということ
だと思います。つまり貧乏な県であるということ。自分で工夫をしなければならなくてそれが自主独立の
精神を生んでいるのではと考えています。その典型例が膨大な数の溜池です。
それらの溜池のほとんどは地元の民が自主的に作り上げたものです。どんな小さな細流でも堰き止めて
池とするのです。この池がなければ香川ではネギ1本育ちません。その溜池は常に保守が大事で手を
抜くと決壊します。

ですから香川の農地や大地は天から与えられたものではなく住民が作り上げたものかもしれません。
手放しの自然の恵みではなかったわけです。きわめて人工的な大地です。そこのところが他県とは本質
的に違っていると思ってます。香川が箱庭や盆栽のような風景だと感じられるのは、人が作り上げた人工
の土地だからでしょうね。
他県の人が香川に来てどう思うのか。大体は穏やかな瀬戸の海と、絵本のような小山が印象にあるよう
ですが、少し突っ込むと、なぜ晴ればかりなの?水はどうしているんだろう?という疑問を抱いてくれるだ
ろうと思います。自然の恵みが少ないということはどういうことを意味するのか。そこから様々な考えが
浮かぶのではないですか。

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