うつせみや 声ののぼりて かえる夏
おくり盆の日。
故あって長野市鬼無里(旧上水内郡鬼無里村)に行った際、同地区の「松巌寺」の六地蔵で見つけた光景です。
「うつせみ」には、「蝉の抜け殻」のほかに、「現世の人々」といった意味があります。
「かえる」は、「孵る」と「帰る」の掛詞。
句意は、
「孵化した蝉が私の頭の上で沢山鳴いているよ」とか、「お盆のお客さんが私たちに『また来年』と言ってかえって行くよ」
とかになります。
※ 厳密に言うと幼虫から脱皮するのは「孵化」ではないと思いますが、そこはまぁ、お見逃しください(笑)