メーカー名 | SIGMA |
機種名 | SD15 |
ソフトウェア | SIGMA Photo Pro 6.2.0 |
レンズ | 18-35mm |
焦点距離 | 18mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/400sec. |
絞り値 | F6.3 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 1760x2640 (4,689KB) |
撮影日時 | 2010-04-01 07:27:47 +0900 |
宮本武蔵の漫画、井上武彦「バガボンド」を密かに読んでいます。漫画本ですが
熟読です。(^^;
https://www.youtube.com/watch?v=CZnv86G9nX0
孤高の天才漫画家と言われていますが、宮本武蔵を扱ったバガボンドは圧倒的な
画力と考えさせられる内容で読者に真摯に問いかけてきます。
私が興味を持ったのは、剣、カタナというモノですね。武蔵、ひいてはサムライに
とってカタナというのはどういうものだったのか。
カタナがなければ武士は成り立ちません。カタナは人を斬り殺す為の道具です。
いくさがあった時代ですからね、武蔵が生きた時代は。人を切り自分を守り立身する
為のカタナというもの。
しかし武蔵が生きた時代は、同時に戦国時代が終わり平和になっていく時代でも
あったわけです。
ところでサムライにとってのカタナは、カメラマンにとってのカメラに似ていますね。
もちろん本物の日本刀というものは凄まじいものです。刃を落としこむだけで肉は
切れ血を吹き出します。とくに武蔵が使ったとされる金重という刀は重く強くて
切れ味鋭く、腕力がないと扱えないものだったそうです。
漫画では、その刀が自由自在に動きまわる。そりゃあ恐ろしいまでの画筆力で、
読むものを魅了させます。
カメラマンのカメラは、それに比べれば軽くて人の生き死になどには関係がありません。
それでも日本刀というのは日本人の精神の深くに確固として存在するものであり、
また工業技術としても日本刀は、現在の日本の工業力の根っこの部分にある
わけですね。
カメラは飛び道具だという人もいるけど、やっぱり私はカメラは刀だと考えてます。
三脚も刀だという人がいるけど、これはどちらかと言うと農具に近いですな。(^^;
日本刀もカメラも、これをただの道具として捉えていると過つかもしれないということで
ある意味、共通性があるんじゃないかと考えています。
>「vagabond」とは英語で“放浪者”、“漂泊者”という意味
とWikiにありました。
とても惹かれる語感、響きですね。凄いです。
井上雄彦氏の、初期の漫画とはかけ離れた筆力の進化に驚くばかりの私です。
ライブペイントのパフォーマンスでは等身大を超えた顔が人間大の
巨大なペイントをされたりしておられましたね。
氏の素晴らしい画力は漫画界を超えた芸術に感じています。
日本刀は美しいですね。
身震いするほどに美しいです。それは野暮な軍刀であっても美しさを感じます。
きっとフォルム自体に何かがあるのでしょう。
あの重さも素敵です。手にすると切ってみたくなる魔力のようなものがあるように思います。
一度、木の机の角に重さを乗せてみたことがあるのです。
ごそっと音がして机の角が取れてしまいました。削り取ったでなく
切り取られたのです。怖くなりました感触が良過ぎて。
バガボンドで、今、読み進めているところは、武蔵が吉岡衆を皆殺しにして、
「殺しの螺旋」に陥り、深く思い悩むところですね。まあ、スランプです。(^^;
カメラやレンズもそういうところがありますね。次々と罠と沼におちいって
しまいますから。
柳生は「無刀」を唱えました。時代は戦国から徳川の時代になっていって
いるわけですから、斬り合いじゃなく、無刀流こそが求められているわけでしてね。
となっちゃうと、我々、カメラも無カメがいいということになります。(^^;
まあ、スマホですわね。こりゃあ。(笑)
こちらの地元企業に、ちっちゃいですが、ファクスやプリンターのカッターの刃
を作っている会社があります。世界的シェアがあります。
昔は農機具(鎌など)を作っていた会社だったんですが、その大昔の先祖は
備前の出で、刀鍛冶だっといいます。
そういう歴史のある企業は多いのじゃないかと思いますよ。
京都の島津製作所は、ご先祖は仏具製作ですし、コンデンサーの村田製作所
は清水焼です。トヨタやヤマハなんかも木曽の木を使ったカラクリという感じ
ですものね。
種子島に渡ったたった2丁の火縄銃からあっという間に数千丁数万丁の鉄砲
が作られました。
日本人のモノ作りの凄さは圧倒的なところがあって、単なる職人芸を通り越して、
精神的求道的宗教的ですらあります。
現在の日本の自動車メーカーは文字通り世界一と言ってもかまわないでしょう。
GMだってトヨタを真似てるし、トヨタを追い越そうとしてコケたのがフォルクス
ワーゲンですし。
日本刀、実際に手に持ったことはないのですが、美術館などの特別展示で
ガラス越しに国宝級の名刀を見たことは幾度かあります。これが、鉄?とは
思えないほどに美しいのです。
よくぞまあ、人間はこんなものを作ったものだと驚くやら呆れるやら。
ところで、フォルクスワーゲンの悪質なちょろまかしには驚きました。
日本でこれをやっちゃうと、首謀者は切腹をしないといけません。ものづくりの
精神を汚したというこで、お家断絶になるかもしれません。
あっ、日本のメーカー、大丈夫かな?って。(笑)
会計的なちょろまかしはやったりするのですけど、それはモノづくりのメーカーに
とっては大したことじゃないんですね。でも作った製品の誤魔化しだけは、
多分日本のメーカーはやらないと思います。