紀の川
Exif情報
メーカー名 SIGMA
機種名 dp2 Quattro
ソフトウェア SIGMA Photo Pro 6.2.0
レンズ 30mm F2.8
焦点距離 30mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/100sec.
絞り値 F3.5
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス オート
フラッシュ なし
サイズ 5424x3616 (14,079KB)
撮影日時 2015-10-11 17:19:20 +0900

1   kusanagi   2015/10/16 22:19

センサー受光部分の増幅装置はマイクロプリズムとかですね。裏面照射型も
そういうたぐいでしょう。
光を電荷に転換した後は、電気ですからオーディオとかと同じだろうと思います。
技術は基本に忠実というのが一番ラクです。アドバンテージがありますから。
車だって排気量が大きいのが絶対的に有利ですからね。

マイクロプリズムといえば、シグマSD9はそれすらもなかったのです。センサーピッチ、
つまりセンサー1画素が大きかったからです。テクノロジーというのは色々と付加物
をつけていくと次第に無理が出できて不自然になります。自然じゃなくなってくるん
でしょうよ。

エプソンRD1はソニーとニコンが開発したCCDを搭載しています。
APS-Cサイズ600万画素。
これを同社は、ニコンですが、他のメーカーにも売ってよいとソニーに言ったわけですね。
それで、キヤノン以外の大体のメーカーはそのCCDを採用したカメラを発売しました。
あのCCDは、ライバルがフィルムだったんです。今じゃ考えられませんが。

オリンパスE-1は、ソニー製CCDじゃなく、コダックのフルフレームCCDを採用しました。
フルフレームというのはフルサイズの意味じゃなく、CCDの種類です。
フレームトランスファー型CCDというべきですかね。普通のCCDに比べて開口部が
大きいので発色は豊かでした。

とにかく、昔のカメラは基本原理に忠実で万事、余裕がある設計をしていました。
いっぱい良いところがあったんですが、それを画素数競争ということで台無しにして
しまったところがありますね。
プロの方はともかく、アマチュアがそんなに高画素カメラを欲しているとは思えません。
実際、高画素の威力を活かした撮影をしている人など少ないですね。
むしろ、失った部分が大きくて、それでアマチュア写真としては高画素ブームは
写真の劣化を招いてしまったといえなくはありません。

デジタルカメラが再び低画素に戻るということは普通では考えられません。
進化というのは一方方向なので、一旦高画素化すれば元には戻れないのです。
もう皆さん、低画素の昔のカメラは捨ててしまったでしょう。中古で探せば
あるにしても、わさわざ買い直そうという人はいないですね。
それで、私は古い低画素カメラを捨てずに持っているんです。
いつかは低画素カメラを見直す時がやってくるだろう。当時からそう考えていた
ところがあります。もちろん、これは個人的な意味での見直しなんですが。

しかし今の高画素カメラでも、ある程度は低画素で撮影することができるカメラも
あります。低画素RAWとしたところで画質は良くなりませんが、確かに低画素で
撮影することは可能です。クロップ撮影などもそうですね。画素数が落ちますから。
こういう場合には、画質うんぬんではなくて、低画素という写真自体の意味を問う
ということであると考えています。
そう、撮った写真をトリミングしても同じ効果がでてきますね。

低画素カメラというのは、たとえて言えばスピードのでない車です。最高速度も
低く加速も落ちる車ですね。そういう車の何が面白いのかと問わないでください。
とにかくそういう車は安全なのです。無謀な運転をすることがない。まずそういう
気にはならない。スピードがでないので運転も気楽。ゆっくりと走って風景を楽しむ
ことができる。
しかもちゃんと目的地まで快適に行くことができる。それに何の不足がありますか。

ドイツ人と日本人は似たところがあります。良い工業製品を作ること。それと
世界の覇者にはなれない2流国であること。(^^; 
もちろん一流国は米国とかイギリス。かつてはスペインとか。ソ連も一時は世界
の半分の覇者でした。
そういう政治的、軍事的一流国では、ドイツも日本もないということです。だからこそ
優れたモノ作りができるんじゃないでしょうか。
ドイツも日本も兵士は強いのですがトップが司令官がダメで凡庸で、それで戦争を
すれば負けるんですね。ドイツとニッポン。立派な地域大国ではあるけれど世界の
覇者には向いていません。(^^;

写真は紀の川。
驚くほどに四国の吉野川に似ている。川が流れている方向は東西逆だけど。(^^;
紀の川は紀伊半島の巨大山塊と中央構造線の和泉山脈との間に流れる川。
吉野川は四国山地と讃岐山脈との間に流れる。
地形的成り立ちは同じで、紀の川の川沿いを走っていると、吉野川を走っている
ような錯覚に何度も囚われました。
この写真。川は手前から向こうに流れているのだけど、吉野川だと逆になる。
夕日の撮影です。

こういう大きな風景の写真記録には高画素カメラは確かに向きます。あくまでも
記録という観点からの話ですよ。
(メリルだったらもっとシャープに写っていたでしょう)
大方のアマチュアは記録という写真を撮らなくなって久しい。証拠写真とか言って
逆に卑下したりする有様。
しかし写真とはもともと記録写真から始まっていたはずです。自分の目で見て、
さらに記録として撮っておきたいということで。それが何時の間にやら写真を撮る
こと自体が目的となってしまった。それは本末転倒というものじゃないですか。

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