メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS 5D Mark II |
ソフトウェア | Capture One 6 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 75mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/197sec. |
絞り値 | F7.0 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 3500x2333 (3,779KB) |
撮影日時 | 2020-02-25 01:48:30 +0900 |
各機種を掲示板で探すとだいたいこんなものですか。
●EOS-1D X写真
https://photoxp.jp/cameras/canon-eos-1d-x
○EOS-1D X Mark II写真
https://photoxp.jp/cameras/canon-eos-1d-x-mark-ii
●EOS 5D Mark III写真
https://photoxp.jp/cameras/canon-eos-5d-mark-iii
○EOS 5D Mark II写真
https://photoxp.jp/cameras/canon-eos-5d-mark-ii
●EOS-1Ds Mark III写真
https://photoxp.jp/cameras/canon-eos-1ds-mark-iii
○EOS-1Ds Mark II写真
https://photoxp.jp/cameras/canon-eos-1ds-mark-ii
○EOS-1D Mark III写真
https://photoxp.jp/cameras/canon-eos-1d-mark-iii
(注意:各写真はオリジナル画像で見なければ本当の画質は分かりません)
まず最初に断っておかなければならないのは、自分が撮って画像処理した写真ではないので、
できるだけ数多く作例をみて総合的に判断する必要があるということ。
それから画像を見る為のハードウェアとして、それなりの機材が必要であるということも。ここらは
一耕人さんは詳しいでしょう。しかし最高級のものでなくともある程度のものであれば十分だと私は
考えてますが。
そして画質を見るには、その注目点として、まず発色の良さ強さです。コントラストで高めたもの
ではなく忠実設定で撮影したオリジナルの画質、それを見ないといけません。色の画質には強度
だけでなく、各色の豊富さに注目しないといけません。つまり中間色が出ているかどうか。
つまり例を挙げると青と緑の間の膨大な色域。黄色の緑の間の・・・という具合です。
この中間色が豊富で且つ、強く色が出ていると画像処理をしても画質が崩れにくくなります。
そもそも発色とは何かというと、これは言い換えれば各RGBに割り当てられた個別のセンサー素子
の電荷の強さや高さのことです。ちなみにベイヤーセンサーでは各素子にカラーフィルターでもって
色付けをしているだけなんですね。素子自体は色がなく電荷の強弱しかありません。
それでセンサーの発色を良くしようと思えば、ひとつは優れたカラーフィルターを採用すること。
もうひとつは素子自体の電荷の能力=光を吸収する能力=を上げてやること。これにはセンサーの
素子自体を大きくするのが手っ取り早いのですが、これは必然的に画素数が少なくなります。さらに
光を集積するマイクロプリズム性能の向上、さらには裏面照射型センサーのような革新的技術を採用
することなどでしょうか。
ここらあたりはセンサーの基本的仕組みなんですけど、この件に関しては高級機の1DXと1DⅢの違い
はさほどではないと考えています。しかし問題はここからです。つまりこれ以降はカメラ搭載の映像
エンジンの領域の話になるんですね。
映像エンジンというのは、デジック云々というカメラ基盤に搭載されてチップセットや基盤回路のこと
です。簡単に言うと、高速連写機は画像処理に時間の制約が掛かりますので、アナログな電荷をデジ
タル化させる前後の過程で、信号を間引きをするんです。秒間12コマの連写能力というのはいくら
バッファを大きくさせても処理に限界がありますので、低速撮影の1DSⅢに比べれば時間をかけた
じっくり処理か不可能となるわけです。
この間引き処理はJPEG撮影では当たり前となっています。それからシグマの画質は素晴らしいので
すけど、データ量は大きくて時間がかかりますね。シグマは画質を再優先しているので可能な限り
データの間引きをしていないので大きく遅くなるんです。
その結果は全て出てきた画質に現れます。1DXは1DSⅢに比べて色の領域や強度が明らかに低い
です。狭いと言ってもいいですね。それをコントラストとかで誤魔化しているところがあるんですね。
要するに、この誤魔化し方が上手いとユーザーは十分に綺麗に見えたりするんですが、各RGBの
ヒストグラム曲線をみればその値地が低いということが分かりますし、また極端には歯抜けのような
状態にもなるんです。
特に画質の輝度(鮮やかさ)というのは緑Gがモノを言うんですけど、1DXはその緑(黄緑)の輝度が低い
と思います。ソニーのカメラと比べればぜんぜん違いますから。
私はよく低画素のカメラを使います。イオス1Dや、ソニーα7S、ニコンD700とかですね。低画素の
カメラは単位素子自体も大きくて有利ですし、画素数が低いので画像処理エンジンの負担も少なくて
すみます。それで発色も輝度も良好なのですが、画素数が少ないので風景写真にはあまり向かない
ところがあります。しかし画質としてはそういう低画素カメラは断然有利なんです。
皆さんは通常、画質を良くする為に高級なレンズを使いますね。Lレンズは明らかに発色がよいです。
つまりカメラの不足分をレンズで補おうとするのですが、ところが最新のレンズほど発色が落ちてい
ます。昔のフィルム時代のレンズは高濃度な発色をしていました。しかし古いレンズは解像力が不足
しています。それを高画素カメラで使うと解像不足ということになりかねません。しかし最近は、色も
良くて解像力も優れたレンズがどんどん出てきてます。高価で大きくなりますが。(^^ゞ
カメラの画質には発色だけでなくシャープかどうかも重要ですね。これは基本的に画素数と一致しま
す。しかし見た目には映像エンジンによるシャープネス処理に誤魔化されるところがありますけど。
解像力やシャープネスは画素数だけでなくローパスフィルターも重要です。これを薄くすると解像感が
増しますが、モアレなどが出てきてしまいます。キヤノンは伝統的にモアレを嫌うところがあって、特に
動画撮影となると修正が難しいですね。それで無難にローパスフィルターを装備してます。
こんな感じでカメラの画質を見る場合には、発色が如何に出ているか。それが肝となります。色が豊富
で強いこと。これに尽きるということでしょう。それでその発色を阻害する要因として、ひとつは高画素
であること。もうひとつは連写能力です。
映像エンジンというのは、こういう画像にはこうこういう処理をするというノウハウが詰まっています。
とくにキヤノンのデジックは後々になればなるほどそのノウハウの能力が高いですね。それで電荷の
間引きというような素材性を落としても、上手く綺麗に見える画像処理のノウハウが非常に高いという
気がしています。しかし考えてみればそういうノウハウは本来はユーザーがPCでやっていたことなん
ですね。それを機械任せにしているだけとも言えます。
イオス1DSⅢを私も最近使いだしたのですが、大体はアンバーに転んでいて、それをいちいちモニター
で見ながらホワイトバランスを修正していかないと良い画像とはなりません。しかしこのアンバー傾向
というのはカメラとして、素直に全ての色を出しているよねという証なんです。
イオス5DⅡも同時に使っているのですが、これは比較的クリアな絵が出てきます。しかし画質的に
色数が少ないぞ、という感じです。(^^ゞ(5DⅢではそれが改善されているという話です) 一見して綺麗
に見えるんですが画質的には物足りないというわけですね。
余談ですが、5DⅡはミラーショックが凄くて光学ファインダーでは上手く撮影できません。ブレが高頻度
で出てきます。それでライブビュー撮影をすれば感じが違ってきました。
1DSⅢはさすがにミラーシャッターは良くてブレは比較的少ないです。また1DⅢのような高速機と
違い、ミラー作動音も良い感じの音がでます。
イオス1DXは画質的に1DSⅢより劣るという結論を私は出しているのですが、考えて見ればそれは
当然のことであって、1DXには高速機の役割というものがあるわけで、それを考慮しないといけませ
んね。じっくりと風景を撮るだけであれば1DSⅢや5DⅢにすればよいのですから。しかし1DXも画像
エンジンが非常に練れていて、あまり不自然さを感じさせないのはさすがにキヤノンだというところ
です。とにかく天は二物を与えずの諺どおりのところがあって、高速連写機であることが1DXの画質の
面からの弱点といえそうです。それは唯一の弱点でしょう。
一耕人さんはソニーもお持ちなのですが、ついでに言うと、RAWソフトではソニーの場合、シルキーピッ
クスではなくて、ソニー添付のキャプチャーワンの方が良い絵が出ると思います。シルキーピックスは
キヤノンには向いているのですが、ソニーには不向きかなっていう印象がありますね。
キャプチャーワンとかデキシオ(カズさんがお使いのもの)というヨーロッパ系のソフトは、画質的に優れ
ているという印象を私は持ってます。
参考までにイオス5DⅡの写真を添付しました。75-300でしたか。フィルム時代のレンズです。IS付き。
設定はアドビRGBで忠実設定モードです。霞がかかってクリアさ(抜け感)が欠けてます。瀬戸内特有の
天気ですね。
このカメラが多分、1DXと同じくらいの画質を出すのではないかと想像しています。その5DⅡよりも
画質がよいのが1DSⅢですね。5DⅢはまだ使ったことがありませんが、画質的には1DSⅢに近づけて
いるという評判です。事実上の1DS後継機でしょう。
たぶんここら辺りがキヤノンのカメラで、良い画質を出すカメラになるんじゃないでしょうか。5DⅣになる
と今度はデュアルピクセルのセンサーが問題になるような気がしています。動画対策で出した技術な
んですが静止画は従来方式よりも落ちていると感じます。5DS/Rというカメラもあるんですが、それは
私には分かりません。