畳家は、発売前後のインタビューで設計判断を詳しく説明している。1020万画素は、レタッチやトリミングをするユーザーや一部のプロから寄せられた1000万画素以上の要望に応えたものだが、畳家は画素数だけで良いカメラになるという考えは否定した。22bit A/Dは、従来一般的だった12bit処理よりCCDのアナログ波形を細かくデジタル化し、多くの情報を処理回路へ渡すために採用した。PRIMEは初代*ist D以来約3年の研究開発の成果で、その情報を高速に処理し、パラメータを細かく調整できる。一方でISO3200は世に出せる水準に達していないとして見送り、カメラ内で無理にノイズを消すより、素材として良いRAWを出す方針をとった。4インタビュー ITmedia NEWS躍進するペンタックスの意欲作 「K10D」の開発者に聞く(前編)畳家はフィルムの粒状感と同じようにデジタルのノイズも表現として生かせると考えていた。メーカーが掲げた「画質革命。」というコピーにも、数値の評価では劣る可能性を承知のうえで、仕上がった写真の表現力で優位に立ち、フィルム愛好家の支持を得たいという狙いがあった。9インタビュー ITmedia NEWS躍進するペンタックスの意欲作 「K10D」の開発者に聞く(後編)
防塵防滴は、バケツをひっくり返したような雨や台風の中でも使えることを目標にした。2世代目となったSRでは、CCDを動かすアクチュエータの出力を上げ、どのような動きでも安定して効果が出るよう制御プログラムを試行錯誤で改良した。10インタビュー デジカメWatch【インタビュー】K10D開発者に聞くゴミ除去のDR機構はこのSRの技術を、ローパスフィルターのSPコーティングはレンズの技術を転用したものである。露出モードのSvとTAvは、フィルムの露出の考え方を受け継いできたデジタル一眼レフに、「感度を自在に操る」という発想を持ち込むものだった。電池を専用リチウムイオン充電池に替えたのも、複雑な画像処理に安定した電力を供給するためである。9インタビュー ITmedia NEWS躍進するペンタックスの意欲作 「K10D」の開発者に聞く(後編)
反対に、速さと小ささは割り切った。畳家は、シャッター速度や連写速度をさらに上げるには、チャージ系の高速化、ミラーバウンス対策、SRの性能バランスの調整に加え、CCDの4チャンネル読み出し化とAFEの倍増が要ると説明した。そのうえで中級機に本当に必要なものを選んでコスト配分を見直し、1/4,000秒と秒3コマにとどめたという。10インタビュー デジカメWatch【インタビュー】K10D開発者に聞くボディについても、防塵防滴とA/D変換回路の大型化から小型化は難しいと判断した。本体のみの重さは710gである。AFはピント精度をK100Dから大きく変えず、電源回りの改良で速度を上げている。4インタビュー ITmedia NEWS躍進するペンタックスの意欲作 「K10D」の開発者に聞く(前編)