漆器職人の住まう蔵にて
奈良井宿のすぐ隣に、木曽漆器の総本山たる
「平沢宿」があります。
木曽の漆塗りの業といえば、家庭用の器にとどまることなく、
全国から文化財から国宝の修復に至るまでを依頼されるほどの、
我が国屈指の、伝統技術の結晶です。
勇気を出して訪問し、写真を依頼したところ、
誠にありがたいことに、御許可をいただき、お昼になるまで
2時間もの撮影をさせて頂きました。
漆器塗りは、埃が舞わない「蔵」において行うのが最も良いそうです。
部屋には漆の匂いが立ち込めており、気付きませんでしたが
私の体にも薫りが浸透し、先ほど風呂に入った時、この蔵の空気を
思い出させる薫りの湯が、体から流れ落ちてゆきました。
カメラマンとして、実に幸せな2時間を過ごさせていただきました。