キヤノン EOS 70D 作例

一眼レフ

キヤノンEFマウント・APS-C・2,020万画素

2013年8月29日発売

EOS 70Dの仕様

EOS 70Dは、液晶を見ながら撮るときのピント合わせを変えた、2013年8月発売の中級一眼レフである。EOS初のデュアルピクセルCMOS AFとタッチ式バリアングル液晶を組み合わせ、ライブビュー撮影の待ち時間を減らした。その新方式を既存のEFレンズでも使えるよう、開発では103本のレンズを確認する互換性検証が行われた。

シリーズ
EOS xxD
位置付け
APS-Cの中級機(ハイアマチュア向け)
先代
EOS 60D
後継
EOS 80D
ライバル
D7100

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投稿写真 3133枚

キビタキ・メス

 キビタキを撮影したのは今回が初めてです。(ミヤマホオジロもそうでしたが)  メスがいるなら、オスもいないかな・・・と探しましたが、見つからず、それはまた次の機会に。

ノビタキ・スズメ・ホオジロ 三点セット

 同じく北広島町八幡にて。手前から、ノビタキ、スズメ、ホオジロ。獣害除けの電線に仲良くとまる、の図。  ほんとは仲良くはなく、この直前にノビタキとホオジロは、軽いバトルをしてました。そこにスズメが、まるで仲裁するように割って入ったところ。  三者ともほぼ同じ大きさで、食生活もわりと似ているので、ライバルといえばそうですが、採餌エリアは広大な穀倉地帯で、植物も昆虫類も豊富なので、そうそうケンカしなくても大丈夫です。

ミヤマホオジロ・メス

 北広島町八幡にて。山林を散策する途中、一団の野鳥の気配があったので観察してみると、ミヤマホオジロでした。  北広島町での繁殖観察事例がありますが、この個体が今回渡来したのか、それともこの近辺で繁殖をしたのかはわかりません。周囲には雄もいました。

赤そば畑・広島県北広島町八幡

 今年も行ってきました、赤そば畑。  独特のピンク色の花が美しい、その名も「高嶺ルビー」。今年は近くの茶屋で、初めてこの赤そばの実からつくったそばを食べることもできました。なんでも、去年の赤そばが豊作だったので、現在まで在庫が続いたそうです。

オオルリもまた旅立ちの秋

 この撮影は、オオルリを期待して出かけて的中した、ラッキーなものでしたが、残念ながらその後、一度もオオルリを撮影する機会に恵まれていません。  BIRDERのオオルリ・キビタキ・三葉虫、じゃなかったサンコウチョウの特集号を取り寄せて読んでます。素晴らしい写真も多く、目の保養。

ノビタキ待望月間

 毎年4月と10月は、ノビタキ待望月間。といって、撮影した経験は昨年10月と今年4月しかないのですが(爆)  渡り途中の採餌場所として河原に短期間滞在し、また移動していくようです。広島市内でノビタキを目撃するのは4月と10月に限られますが、北上中のノビタキが採餌する上空を、コシアカツバメが南下していくこともあるので、渡り鳥の交錯は季節を実感するシーンなのです(^^)v

若セミ君棲息拠点構築作戦着々と進行中

 「我が魔球攻略作戦は着々と進行中」 (劇画「巨人の星」大リーグボール2号攻略戦における水原中日監督のセリフ)  ここ二か月半、撮影を続けているワカセミ君は、着々と棲息拠点を構築中の様子です。もともと採餌に適した浅瀬、魚が取り残されやすい干潮時の水たまり、遊歩道を兼ねた護岸など、カワセミ君誘致活動を、人間と自然が行っているような?環境。  ところで、冒頭紹介した、「巨人の星」における魔球攻略作戦は、巨人側の戦略をすべて読んでいた中日側に有利に進行し、勝利は目前でしたが、最後の最後に「肉親の情」による、「感傷的敗北」(劇中の伴宙太の述懐)で終わってしまいます。  カワセミの場合、「肉親の情」はホルモン枯渇によって終わってしまうようでして、このワカセミ君も、育ててくれた肉親から排撃されたはずですが、棲息に適した環境を見つけて、堂々と生き延びてます。一方、この周辺では4月を最後に、成鳥のカワセミは見かけていないです。そして繁殖期はカワセミそのものをほとんど見なくなります。  繁殖場所は別にあって、生まれた若鳥がこの場所にやってきて成長し、ペアとなる異性を求めて移動して繁殖し、また生まれた若鳥がここにやってくる、というサイクルを繰り返しているのかもしれません。

やれやれだぜ by イソシギ

 イソシギ君が採餌していた砂洲にムクドリの集団が飛来し、餌をついばみはじめました。  ムクドリはイソシギを排撃するわけでもないのですが、混乱したイソシギ君、鳴きながら右往左往し、仲間を呼び寄せまして、「やれやれだぜ」と顔を見合わせる、の図。  この後、私が不用意に音を出したため、ムクドリもイソシギも驚いて、それぞれのグループで飛び去りました。

太平洋ひとりぼっち・カワセミ編

 繁殖期以外はカワセミは常にひとりぼっち。 「残るはこのカーズ一人か・・・だが、頂点に立つ者は常に一人!」 (ジョジョの奇妙な冒険第二部「戦闘潮流」登場人物カーズのセリフ)  水面すれすれを直線的に飛ぶのがカワセミ飛翔の特徴ですが、見ているとイソシギも同じような飛び方をします。何度かお話ししましたが、尾羽の小さいカワセミは、旋回能力に劣り、まるでMiG25のように巨大な旋回半径を描いて飛ぶので、それだけ撮影しやすさにもつながっています。ただしホバリングによる方向転換は得意ですね。 (MiG25は世界一旋回半径が大きいとされる戦闘機。そもそも格闘戦闘機ではなく迎撃ミサイルのキャリアーともいわれています)  今朝も、低空飛行してきたカワセミ(ワカセミ)君が、進行方向に私がいるのに気付いて、大きく迂回して飛び去りましたが、やはり緩やかな旋回でした。

美声イソヒヨドリ

 オオルリがいるのか?と思ったほどの美声を響かせていたイソヒヨドリ。  名前にイソがあっても、水際にいるとは限りませんのよイソフラボン、ということで、見かけたのはすべて陸上です。そもそも名前はヒヨドリであっても、ヒヨドリの近縁ではなく、ヒタキ一派だとか。

燕雀いずくんぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや

 えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや  は、「つまらない人物には大人物の遠大な志はわからない」という意味で使われる文字列ですが、ツバメを撮影していると、これはまったく心に届きません。  「だったらおめえ、ひとりで太平洋渡ってみろや?」 とチュンバメ君に言われそうです。  見ようによっては、こちらが鴻鵠(想像上の巨大な鳥)にも見えてくる、果敢に生きるチュンバメ君でした。  

コシアカ・どっこいまだまだ

 どっこいまだまだ飛んでいるコシアカチュンバメ。  無印より遅くやってきて、遅く去っていくということは聞いてましたが、たしかに無印のほうは見なくなりました。そう書けば、また無印にも出会うことができるかも。

巨大チュンバメ・・去る

 9月に入って数日はチュンバメ(無印)を目撃しましたが、この土日は全くコシアカ、無印ともに全く見かけなくなりました。  移動を開始したのでしょう。  いろいろな研究によれば、チュンバメの渡りは、いきなり洋上に出るわけではなく、各地に点在する集団ネグラをつたって、少しずつ南下し、洋上に出た後は単独飛行する様子です。  一方、こちらの巨大チュンバメは、コシアカ。特徴である模様がもふもふの様子。5羽ほどのグループで行動していましたが、おそらく兄弟でしょう。巣立った直後の今年の2番子か?  昨年10月中旬、十数羽のコシアカが川の上空を飛翔して採餌し、わずかな時間で飛び去っていく様子を目撃し、撮影しました。カモやノビタキが飛来する時期でもあり、今年も狙いどころ。

増水時のカワセミ

 ツバメは増水時にむしろ活発に水面上を低空飛行してましたが、カワセミはどうでしょう。  9月3日から4日にかけてかなりの降雨があった広島では、川の流れも濁流となり、イソシギやコチドリ、ハクセキレイが活動していた砂洲も水没してしまいました。  カワセミは、というと、激流が緩和される樹木周辺を利用して、魚ゲットにいそしんでいる様子でした。台風はともかく、少々の降雨や増水では野鳥は活動を停止しない様子。

擦り切れホオジロ

 ホオジロ君の夏場は擦り切れ気味。草むらをごそごそ餌を探して歩き回るので羽毛も擦り切れまくり。顔つきもまるで違いますね。

イソシギの編隊飛行

 フィフィフュー、あるいはピィユピュと感じ、周波数はカワセミに似た感じで、飛びながら鳴くイソシギ。そのカワセミは、コシアカツバメが乱舞する水面に、チィィィと甲高く、縄張りを主張するような声を発してやってきます。  イソシギとカワセミとツバメは、餌はかぶりませんね。水面近くを直線的に飛ぶところは三者の共通点。なお、このイソシギたちのうち一羽は、以前一度だけ撮影したヒクイナと似た、中洲を周回して元のところに戻る、哨戒飛行を見せてくれました。

戦う野鳥たち

 ハクセキレイとコチドリのバトルに遭遇しました。  3つの画像を縦につないでます。三枚ともあまり鮮明でないため、つなげてみました。 上:コチドリの兄弟らしき三羽が採餌している砂洲にハクセキレイが飛来 中:気が強いハクセキレイはコチドリの一羽に突撃するも、コチドリも負けておらず、ドッグファイトよろしく急旋回で背後をとってハクセキレイに逆襲 下:何事もなかったかのごときコチドリに対し、ハクセキレイは悔しそう  ハクセキレイ、コチドリ、と書いてますが、違っていたらごめんなさい。ハクセキレイの気の強さは、目を見張るものがあり、襲おうとした野良猫に威嚇し返す、カラスを追撃する、などのシーンを目撃したことがあります。  ちなみにコチドリだとしたら、今回初めての撮影です。イソシギだと思っていたら白帯の回り込みや首の長さなどが違いました。  実際に画面外にイソシギもいました。イソシギ、コチドリともに複数で行動しているのに最近出会います。繁殖期が終わった後であり、独立した若鳥たちなのでしょうか。

イソシギ

 河原で会うイソシギに対し、縮景園で会うイソシギは、あんまり逃げません。最短、2mくらいまで寄れます。そして同じ場所に居続けますね。そこに餌があるとは思えないのだが・・・  若鳥のように思えるのですが、いかがでしょう。

ホオジロ・メス

 樹皮がはがれた様子に、増水の痕跡が生々しい河原にて、ホオジロ・メス。  かなりの増水でしたが、チュンバメにとってはむしろ餌のかきいれ時、ホオジロやカワセミ、イソシギも無事に切り抜けたようです。  しかしさすがにホオジロやウグイスのさえずり時期は終わったようです。今年もついにオオヨシキリは鳴き声を聞くだけで、撮影できませんでした。ギョギョシギョギョシギョギョギョギョギョ(泣)

科学忍法火の鳥

 ならぬ、水の鳥。  アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」の必殺技「科学忍法火の鳥」は、大気との摩擦による炎熱をまとった体当たり攻撃。鳥の動きをいろいろとモチーフした科学忍法の中で、さしずめ、獲物に時速数百kmで突撃し鍵爪で引き裂く、ハヤブサからヒントを得たような。  地上で縄張り争いをするハト同士、またツグミに敵対するシロハラが、それぞれ体当たり攻撃を敢行するのを目撃しました。  このアニメ作品あたりから、敵キャラ、敵勢力にも何かと事情や悲劇がある、という設定が取り入れられるようになります。もともとそうした設定は、少女漫画で一般的で、敵味方を越えて、男女が恋仲になってしまい立場の違いに苦しむ、というハムレット的な描写がウケがいいためです。  それはともかく、飛んでいる野鳥を撮影するのには、遅すぎるSSです。水滴の動きや羽ばたきのブレを描写するのにはいいのですが、瞬間美を表現するのにはもっと早いSS、高いISOが必要です。そういうことを考えているうちに、シーズンは終了。

とーちゃんはガッチャマン

 実際にはガッチャマンは「大鷲のケン」であり、ツバメは「ツバクロの甚平」という別キャラです。(セクシー衣装で有名なガッチャマンの恋人格、ジュンの弟)  それはともかく、雨が続いていて、撮影はしばらくお休みです。アニメの「ガッチャマン」は西暦1972年時点から30年先の近未来を描いた物語ですが、敵のラスボスについて、生物なのかAIなのかわからないまま終わる設定となってます。これは当時の流行で、宇宙戦艦ヤマトの原案も、その要素がありました。  

ヂュリヂュリとコシアカ

 ヂュリヂュリ、という鳴き声が固まって聴こえると、そこにコシアカチュンバメの一団がいるものです。無印君と同様に、巣立ちしてからしばらくは兄弟で行動するのでしょうか。  コシアカ・無印のグループが、入り乱れることもあります。観察していると、お互いに近縁で行動パターンが似ていることは意識しているようですが、またけん制もしている様子です。やや、ゆったりと飛ぶコシアカ君は、撮影しやすいし、独特の鳴き声で見つけやすくもあり、私にとって、夏のヒーロー鳥です。

コシアカチュンバメ・餌ゲット

 羽虫を加えるどら猫ならぬコシアカチュンバメ君。  単独行動も多いですが、この季節は、ヂュリヂュリとけたたまく鳴きながら、5羽くらいで集団飛行していることがあります。電線で羽根休みして、また飛び回って、また電線に降りる、を繰り返してます。  コシアカも無印も、8月中盤になると、河原で急増するように思います。田植えの頃も元気でしたが、今のシーズンは、第一次、第二次の子育てが完了し、チュンバメ密度が一番高いのかもしれません。撮影チャンスがその分増える、お得なシーズン。

季節外れのチヌーク

 うんにゃ、チヌです。チヌークはロッキー山脈のフェーン現象吹きおろし風。  カワセミやヒクイナ、ウグイスにホオジロを撮影するいつもの川に、チヌの大群が押し寄せていました。珍しいことではないそうです。このせいか、上空にミサゴが飛んでいることが最近多いですね。  ここ一週間の大雨で、川は濁りっぱなしで、こういう状況は今は見られませんが。

私のエアショー・コントレイル遥か遠く

 オリンピックもあっという間でした。東京オリンピックのブルーインパルスは、広島からは見えないけれど、広島上空にも五輪カラーのスモークが。  うんにゃ、飛行機雲です。ちょっぴり彩雲気味。飛行機雲を馬名とする強い競走馬もいますね。コントレイル。

飛翔するチュンバメの撮影(その2)

 水面から、何らかの餌をつまみ出すチュンバメ君。残念ながらきちんとフォーカスできていませんが、水面上の波紋と、クチバシがそれらしきものをつまんでいる様子はうかがえます。  ネット上の検索では、ユスリカなどを採餌しているとの情報もあります。

飛翔するチュンバメの撮影(その1)

 飛翔を撮影する技術は、簡単には習得できません。私のような「ほりでえふぉとぐらはあ」であれば、なおさらです。  しかし、大雨が降った後、強風が吹く中、餌を求めて飛び回っているチュンバメ君たち(コシアカ含む)を観察していると、撮影しやすい飛翔シーンにけっこう出くわします。  チュンバメ君は、スズメっ子のように歩行して地上で採餌することはほぼ不可能なので、餌にありつきたければ飛ぶしかありません。強風時には、風に乗って羽虫も吹き飛ばされてくるらしく、風に逆らって飛びながら大口を開ける姿も見ますし、大雨の後、川に流されてくる水生の昆虫(幼体?)をついばむために、水面すれすれに、カワセミ顔負けのホバリングする姿も。  そういうときはスピードが遅くなるので撮影しやすいです。  しかし、川面を飛び回る数が増えてくると、今年のチュンバメシーズンもそろそろおしまいです。

チュンバメ・太平洋ひとりぼっち

 「太平洋ひとりぼっち」は、海洋冒険家堀江謙一氏(youzakiさんと同世代)の太平洋無寄港単独横断の手記及び、それを石原裕次郎主演で実写化した映画。  映画は私も見ましたが、ウルトラマンで有名な円谷プロが特撮技術を発揮しており、孤独からくる不安にさいなまされた堀江青年(太平洋横断当時23歳)が、自身のドッペルゲンガーを目撃して恐怖を感じるシーンは、切迫感のあるものでした。  一方、チュンバメ君。太平洋横断とはいきませんが、小笠原諸島経由等のルートで、「太平洋ひとりぼっち」が基本だそうです。集団ではなく、ただ一羽で渡っていくと言われてます。  「どこにも行けない夏休み」において、もっぱら近くの河原でチュンバメ撮影を楽しんでいました。その飛行能力の高さには驚かされます。

ただいま絶賛子育て中

 親鳥と比べるとまだまだミニチュアサイズな子供たち。  調べてみると、親鳥と同じくらいのサイズまで成長し、そこから親離れしていくようです。孵化から親離れまで一か月プラスアルファ。  8月後半は用事があるので、この場所を訪問して撮影するのは難しそうです。カイツブリ君たち、お互いがんばろう。

Camera Profile

EOS 70Dについて

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

2013年7月2日に発表され、8月29日に発売された。発表時のボディーの想定実勢価格は約13万円前後である。1プレス キヤノンデジタル一眼レフカメラ“EOS 70D”を発売(ニュースリリース)2プレス デジカメWatchキヤノン、新AF機構でライブビューAFが高速化した「EOS 70D」

翌2014年にはTIPAの「Best DSLR Advanced」に選ばれ、デュアルピクセルCMOS AF対応センサーも技術部門の「Best Imaging Innovation」を受賞した。カメラ本体だけでなく、撮像面でのAF方式そのものが表彰の対象となった。3プレス CanonCanon celebrates 20th straight year of Technical Image Press Association awards with wins for camera products and technology

ラインナップ上の位置付け

EOS 60Dの後継機として登場し、入門機からのステップアップや本格的な表現を求めるハイアマチュアを対象とした。60Dは併売されたため、70Dは中級機へ進むユーザーに新しい撮影機能を示す立場でもあった。キヤノンは「イチガン新世界。」を掲げ、スマートフォン、コンパクトカメラ、ミラーレスから一眼レフへの移行も狙っていた。2プレス デジカメWatchキヤノン、新AF機構でライブビューAFが高速化した「EOS 70D」4プレス ITmedia撮影の楽しみを具現化するカメラ――キヤノン「EOS 70D」詳報

上位のEOS 7Dと比べると、70Dは一回り小さく約145g軽かった。一方、光学ファインダーの視野率と倍率は7Dを下回る。7Dのすべての装備を小型化して受け継ぐ関係ではなく、70Dでは可動液晶を使う撮影の側に新しい技術が加わった。ボディーの軽さと光学ファインダーの違いは、両機を選び分ける具体的な条件だった。5レビュー ITmedia「EOS 70D」をEOS 7Dユーザ目線で評価する

先代からの進化

デュアルピクセルCMOS AFは、撮像画面の縦横約80%の範囲で位相差AFを使えるようにした。60Dから引き継いだバリアングル液晶にはタッチ操作が加わり、液晶の向きを変えて構図を取り、その画面上でピントを合わせる操作が一つにつながった。光学ファインダーを使う撮影に加え、カメラを顔から離して構える撮影も主要な使い方として整えられたのである。1プレス キヤノンデジタル一眼レフカメラ“EOS 70D”を発売(ニュースリリース)6レビュー デジカメWatch新製品レビュー:キヤノンEOS 70D

通常の一眼レフとしての性能も更新された。連写は60Dの約5.3コマ/秒から最高約7コマ/秒へ上がった。2プレス デジカメWatchキヤノン、新AF機構でライブビューAFが高速化した「EOS 70D」 有効画素数は約1800万から約2020万へ、画像処理はDIGIC 4からDIGIC 5+へ進み、常用ISO感度の上限も6400から12800へ拡大した。新たなWi-Fiではスマートフォンからの遠隔操作と画像取り込みに対応する。撮像面AFを中心に据えつつ、画質処理と撮影後の画像利用まで改めたモデルである。1プレス キヤノンデジタル一眼レフカメラ“EOS 70D”を発売(ニュースリリース)

ライバル機種との比較

同年に登場したニコンD7100は、約2410万画素のローパスフィルターレス仕様と51点AFを備えた。70DのAFは19点すべてがクロスで、D7100は51点のうち中央15点がクロスである。光学ファインダーの視野率もD7100が約100%、70Dが約98%と違う。測距点数や画素数の比較に加え、70DではライブビューのAF方式と可動液晶をどう使うかが選択の軸になる。7プレス デジカメWatchニコン、光学ローパスフィルターレスの「D7100」8公式 キヤノン【デジタル一眼レフカメラ】主な仕様(EOS 70D)

開発の背景

キヤノンの開発陣が目指したのは、撮像面でのAFでも光学ファインダー使用時と同じような高速の一発合焦を実現することだった。液晶を使う撮影や動画では、ピントが行き来する動きが待ち時間として現れる。そこで各画素を二つのフォトダイオードに分け、約4030万個の受光部から得るA像とB像のずれを使って、ピント位置を検出する構造を採った。撮影画像を作るセンサーに、合焦方向を判断する役割も持たせたのである。9インタビュー デジカメWatchインタビュー:キヤノンEOS 70Dの「デュアルピクセルCMOS AF」に迫る

新しいセンサーだけで、この方式の開発が完結したわけではない。既存のEFレンズとの互換性確保に約6カ月を費やし、手持ちの103本それぞれでピント精度を確認した。古いDCモーターのレンズでは、位相差AFで方向を検出した後にコントラストAFで補正し、実用性を確保したと説明している。新しい撮像面AFを、すでに利用者が持っているレンズへつなぐことが開発の大きな仕事だった。9インタビュー デジカメWatchインタビュー:キヤノンEOS 70Dの「デュアルピクセルCMOS AF」に迫る

動画では、静止画と同じように最短時間でピントを移すだけでは足りない。開発側は滑らかなフォーカス移動を重視し、とくにSTMレンズとの相性を高めたという。静止画では待たずに合焦すること、動画ではピントが移る途中も見せられることという異なる要求に対応した。ライブビューと動画の両方に同じAF技術を投入しながら、目標とする動きは分けて考えられていた。9インタビュー デジカメWatchインタビュー:キヤノンEOS 70Dの「デュアルピクセルCMOS AF」に迫る

2018年には、内部温度が高い状態で継続使用した場合の内部通信不良によるErr70/Err80などについて、メーカーが無償修理対応を公表した。これは動画撮影の繰り返しなどに関係する、発売後に判明した不具合への対応である。10プレス デジカメWatchキヤノン、「EOS 70D」のエラー頻発に無償修理対応 内部温度上昇による通信不良に起因 電源が入らなくなる場合も

利用者の評判

複数の専門媒体は、ライブビューAFの速さを共通して評価した。液晶を見ながら手持ちで撮影するときの待ち時間が減ったことは、方式の新しさにとどまらない利点として受け止められた。ただし、連続撮影中のデュアルピクセルAFによる追尾には制限があり、単写時の速さをそのまま連写中の追尾性能と考えることはできない。DPReviewのレビューでは、ライブビュー使用時の撮影可能枚数は約230枚とされている。11レビュー dpreviewCanon EOS 70D Review

価格.comの調査時点の101件では満足度4.39だった。レビューにはデュアルピクセルCMOS AFとタッチAFによる撮影のしやすさへの評価があり、高感度ノイズやマニュアル操作性への不満も挙がる。新AFと可動液晶の組み合わせが支持点である一方、それだけで画質や操作のすべてが解決した機種という評価ではない。12レビュー 価格.comCANON EOS 70D ボディ レビュー評価・評判

評判の出典

9件

内容の確認日: 2026年10月1日

EOS 70Dで撮った写真の話題

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