150-600mmレンズ 作例

接近戦もできるって!

接近戦もできるって!

 横方向から不用意にカワセミに近づいた熟年バーダーさん、の話をしましたが、パイソン君は寛大で、横方向に4m以内まで近づいても逃げませんでした。ただ、彼と撮影者の間には松の大木が存在してさえぎっているので、距離以上の安心感があったと思います。  それと、当たっているかどうかはわかりませんが、撮影者が座りこんでいる状態では敏捷に動くことはないと野鳥側でも理解しているようで、カワセミ「おしゃまさん」とは、こちらが座り込んでケツを地面につけている状態で6mくらいの距離で「レンズを通して目が合った」けれど、逃げなかったということもあります。  ところでタイトルの「接近戦もできるって!」はアニメ「ゼータガンダム」登場人物(やられキャラ)のジェリド・メサが発したセリフ。そこそこ技量はあるし、新型機種をあてがえってもらえるのに、なぜか連戦連敗というキャラクターで、このセリフも新型モビルスーツにより有利な戦闘を展開していたときに奢って発したもの。結局、返り討ちにあって、せっかくの新型機もひどい損傷をこうむってしまいます。  70DとA022コンビの最強ポイントは、「最短撮影距離が1.5mであること」ですが、それに奢って野鳥に近づきすぎるのは推奨されないところであります。一度、ハクセキレイが足元を歩いていて、この最短撮影距離でもカバーしきれなかったことがあります。  なお、野生か家畜かにかかわらず、これ以上距離を詰めると動物が逃避する、という距離を「フライトディスタンス」と言うそうで、飛ぶわけではない牛などでも使います。その場合「逃走開始距離」と漢字で表したほうがわかりやすいかも。  今日午後、河川敷を歩いていて、こちらは気づかずにいたミサゴが、20m以上の距離で鳴いて飛び去ったことがあります。猛禽は人間に攻撃された経験が多いのか、フライトディスタンスがかなり大きいようです。

ミサゴの獲物はけた違い

ミサゴの獲物はけた違い

 カワセミも身体サイズのわりに驚くような獲物をくわえて飛んでますが、やっぱりミサゴはけた違い、の図。  矢口高雄氏「釣りキチ三平」で、ミサゴとライギョの攻防を描いたエピソードがあります。ここではミサゴは超大物ライギョに意地を見せ、ライギョもやられてたまるかの本能で、苦闘死闘の末に双方息絶える・・・という展開でした。  ミサゴがボラを狩るのは何度か見て、数分格闘している例もありましたが、無理だと判断すればあきらめる様子でした。ということで、冬の広島城のお堀には、ミサゴに狙われ、格闘の末、放棄されたがそのまま息絶えた・・・というボラがぷかぷか浮いています。  ところでミサゴの背景に見える巨大構造物は、新しくできたエッジ・オーン・スタジアム。このスタジアム建設で、いろいろな撮影スポットが飲み込まれて消滅し、そしてまた新しい撮影スポットも誕生しています。  飲み込まれた撮影スポットの中には、広島城に河川水を供給していた導水路・還元水路も含まれ、この水路がカワセミの行き来の動線ではないか、それが暗渠となればお堀のカワセミはどうなるか、と思っていたのですが、さほど影響はない様子でした。

新カワセミ・ライカ君

新カワセミ・ライカ君

 昨年5月以来、8か月ぶりにカワセミを撮影しました。この間、チュンバメ、オオヨシキリ、ホオアカ、セッカ、ハヤブサ、ハイタカ、キアシシギ、ノビタキ等々を撮影して、カワセミから遠ざかっておりました。  目撃も7月、9月、12月の各1回ずつしかしてませんでした。  毎年、おっかけるカワセミ君に名前を付けてますが、今回、そんなネーミング・ライツが私にあるのかな・・・と考えているうちに、「ライツのカメラ」ならぬ「ライツのカワセミ」君ということで「ライカ君」と名付けることにしました。  別角度から撮った写真では、脚の赤味が薄いため、昨年生まれの初越年個体と推定しています。オスの様子。メスなら「ライコちゃん」と名付けたでしょうな。    撮影場所は繁殖環境に乏しいため、あと2か月ほどでどこかに行ってしまいそうですが、ちょっと撮らせてね・・・とお願いしたところ、とっとと逃げられてしまいました。  野鳥を獲るのは無限の片思いであります、  今年の大河はいきなりヤマガラ飼育のシーンがあり、「二―二―二―」という独特の鳴き声が響き渡ってました。昨年の「らんまん」で仁淀川でのシーンにカワセミのさえずりが挿入されるなど、NHKドラマには野鳥の鳴き声が豊富です。

ただいまゾンビ待ち

ただいまゾンビ待ち

 「俺の友よ、愛しのマシーンよ、(競争相手である)ランボルギーニ・ミウラを振り切ってくれようぞ!」 ・・・「サーキットの狼」17巻における主人公風吹裕矢のセリフより  さてさて、我が愛しのイモマシーンことEOS70Dは、購入からまもなく10年、前回のメンテナンスから4年が経過しようとしていること、またゴム系の部材が劣化して破断するなどしたので、9月半ばにメーカー送りとしました。  新品に生まれ変わるわけではないので、あくまでゾンビですが、まだ当分は頑張ってもらわないと。といっても、今年の11月末をもって、サービスアウトとなるので、そこから先、故障して機能不良となれば、次の機種を考えなければなりません。  なお、2020年1月にシャッターユニット交換後、9月時点でシャッター回数は9万回弱で、やっぱり野鳥を撮影しているとずごごごごっと撮影回数が増えています。  さてさて、冒頭紹介した「サーキットの狼」17巻時点での主人公の愛車は「フェラーリディノ・レーシングスペシャル」なる架空のマシーンで、ライバルから「古臭え時代のクルマ」「一昔前のイモマシーン」などと罵倒されるのは、原型となったディノ原型が1965年、モチーフとなったコンペティツォーネも1967年と、物語の時間軸が動いていた1976年から見てまさに一昔前、だったからです。  とはいえ、エンジンは当時現役のフェラーリ308GTB用の3リッターV8を積んでおり、そこは最新なのですけれど、他車はおおむね3.5リッター以上か、ターボ過給。同じ3リッターV8を積むリジェJS2なるマシンもいましたが、こちらはコスワースのF1用エンジンで、前年ル・マンで2位に入るバリバリの最新コワモテマシーンでした。  主人公のマシンは、コーナーでは俊敏な走りを見せるが、直線では遅くはないにしても楽に抜かれてしまう程度の最高速しか出せず、そこが「一昔前のイモマシーン」呼ばわりされるところでもありました。  ということで、我が70Dも「一昔前のイモマシーン」ですが、条件さえよければ野鳥撮影も問題なくこなすため、使っていて楽しいの一言ですね。10年経過して、背面と上部の液晶を含む各ユニットは限界らしく、それぞれ交換対象である他、外装面も取り換えです。正直、90Dの中古くらいなら買えるくらいの費用がかかるが、やむをえまい。 「エンジンはパー。ボディは横転以来の歪みがあって、全部修理したら、もう一台買えるくらいの金がかかりますよ」 ・・・「サーキットの狼」9巻で愛車のエンジンを暴発させた主人公の嘆きのセリフから。

誰がイモマシーンだって?

誰がイモマシーンだって?

「おい。だ・れ・が・い・も・ま・し・ん・だ・っ・て?」by EOS70D。    まあもののたとえなのでそう怒らないでほしいところだが、クサシギと思しきこの野鳥を撮影する際、不鮮明極まりない結果となったのは、撮影者の技量の問題です。  イソシギに特徴的な翼表面の白い帯がない、どうやらクサシギと思しき個体。もちろん確証はないですが、判定アプリ「ピクチャーバード」ではそのような結果でした。  「サーキットの狼」登場人物、浜の黒ヒョウが誇り、奢った愛車がランボルギーニ・カウンタックですが、そのくだりは、作者である池沢さとし氏が、カウンタックを試乗し、サーキット走行に向いたセッティングを持っていることに感嘆したことが背景にあることが、作中で語られています。 「レース未経験のメーカーだが必ずしも侮れない」 (モータースポーツで実績のあるポルシェより部分的に優れていることを評しての劇中での発言)  同じようなことが、「無線おじさん」主宰の無線機オタク談義の会でも起こっており、無線機専業のプロ中のプロメーカーが作った機械が、家電メーカーの作った機械に部分的には負けてしまっていることに、驚きの声が上がっていました。  その評価が正しいのか判官贔屓が入っているのかは、私にはわかりません(私は単に飲み代の割り勘要員にすぎない)が、プロは機材ひとつひとつでなく、システム全体で仕事をするので、ごく一部を取り出して評価しても仕方ないように思うところです。 「専門家は全体で評価し、オタクはパーツにこだわる」  これほんと。ちなみに、オタクは、自分が専門家だと勘違いしている素人であることが通例です。

ツバメにヘルパーはいるのかいないのか?

ツバメにヘルパーはいるのかいないのか?

 つがいを形成する雄雌以外に、雛に給餌する成鳥を「ヘルパー」と呼ぶそうですが、ツバメ類に関してヘルパーはいるともいないとも言われています。  ただ、コシアカツバメを撮影していて、今年生まれの若鳥が、同じく今年生まれの若鳥に給餌しているように「遠目には見える」シーンに出くわしました。この写真の時系列は左上、左下、右上、右下ですが、採餌しているかどうかは確認できず、巣の中にいる若鳥と巣に入っていこうとする若鳥のやりとりが、親鳥と雛の給餌シーンに似通っているように見える、というものです。    「ヘルパー行動を見かけた」という観測事例のうち、誤認要素があるとすれば、 ・雛を排除してメスを奪おうとした別のオス個体の行動をヘルパー行動と誤認した ・若鳥同士の巣に入るためのせめぎ合いをヘルパー行動と誤認した (この写真が給餌でないとすればこれにあたる) などというものが想像されます。  ヘルパー行動はわかりませんが、コシアカツバメは巣立ち後も、夜は一家で巣に戻ってきて、巣をネグラとして利用する、という話は確かなようです。8月6日に撮影して「今年初めてのコシアカチュンバメ」として投稿した https://photoxp.jp/pictures/224350 ですが、これから6日後の8月12日も、一家で巣に戻ってきていました。